2023年11月28日 (火)

読書

スマホを持って後悔している最大のことは読書量が激減したことかもしれません。
スマホを持つまでは少なくとも月に2~3冊は何らかの本を読んでいたというのに、スマホを持ってからは気になって買った本も途中まで読んでそのままだったり、買ったまま積読になっているものもかなりの数あって、なんとかしたいと思いつつも、ちょっとだけをスマホを手に取ると気づけばかなりの時間が…ということを繰り返し、自己嫌悪に陥るというのをもう何年も続けてきてしまっています。

そんな中、先日部屋の片づけをしていた時に、あちこちちょこちょこ置いてあった未読の本をひとまとめにして愕然としました。読まなくなっていることの自覚はあるので、書籍を購入する数もスマホを買う前に比べると相当減っているというのに、未読の本がゆうに20~30冊はあることに気づいたのです…。
スマホを触る時間を減らしたいとも読書をした方がいいとも思っているので、意志の弱い自分をなんとか少しでも読書に向けられないかと、子どもみたいに1日最低5分(とりあえず読み始めたら大抵それ以上には読むので)読書すると決め、実行できた日にはシールを貼るという表を作りました。
シールを貼れた日が続くと、貼れなかった日を作りたくない、5分読めば貼れるんだし…と、今のところ3週間近く継続できています。
と、前置きが長くなりましたが、ここ数日はちょっとだけ読んでしばらく放置していた外山滋比古氏の「こうやって、考える」という、これまで出された著書の中から印象的なものをピックアップしてまとめたような本を読んでいるのですが、その中で「おお、なるほど!」と思った文章がありましたので、ちょっとご紹介。(以下引用)

知識は有力であり、適当に使えば知識は「力」であるけれども、困ったことに、知識が多くなると、自分で考えることをしなくなる。知識があれば、わざわざ自分で考えるまでもない。知識をかりてものごとを処理、解決できる。知識が豊かであるほど思考力が働かない傾向になる。極端なことを言えば、知識の量に反比例して思考力は低下する、といってよいかもしれない。

(以上「こうやって、考える」より引用)

なんとなく、知識はいいものだと思っていましたが、子どもの学びを見ていると、「知識=人や本などから与えられたもの」と考えた場合、確かに知識として得たものについて、子ども自ら考えようとしないというのはほとんどの場合当てはまるように思います。
覚えるしかないようなことは知識として与えればいいと思いますが、考えればわかるようなことまで先回りして与えるのは、正に「思考力が働かな」くなっていくように思います。

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2023年11月25日 (土)

概ね好調

今日のレッスンはお休みの子もおらず、睡魔と戦う子もいなければ、風邪をひいているような子もほぼいなくて、概ねみんな好調でした。

特に、最初のレッスンのベテランさんは、もう結構な年数のお付き合いだというのに、普段はほとんどおしゃべりすることもなく、質問などに答えてくれるときもかなり控えめな声量。特に困ったことがなければ、最初と最後の挨拶でしか声を聞かないことさえあるのですが、今日はいつもより大きめの声で挨拶をしてくれたなと思ったら、レッスンが始まってもなんだかはきはきしていて、驚いたことに問題を解きながら鼻歌まで出ていました。
そんなことはこれまで一度もなかったので、よほどいいことでもあったのかと尋ねたかったものの、鼻歌が出ていることに気づいていなさそうなのにいらぬことを言ったら、シャイなその子は戸惑ってその後のレッスンが不調に陥っても困るなと、ぐっと我慢しました。
何があったのかなぁ、きっといいことだろうから、聞きたかったなぁ。

さて、あっという間に11月もあと1週間足らず。カレンダーもあと1枚になりますね。
来週もみんな元気な姿を見せてくれますように。

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2023年11月24日 (金)

心配…。

祝日明け。今日は晩からかなり気温が下がり、明日は真冬の寒さになるとか。
昨日今日はまだ過ごしやすかった気はするのですが、今日来た子達がほぼ全員、ゴホゴホ咳をしていたり、鼻をぐずぐずいわせていたりで、その子自身の体調はもちろんですが、ほとんどの子がノーマスクになっている状況からしても、ますます体調不良の子が増えるのではないかと心配になります。

体調に問題がなければもちろんご家庭の判断でノーマスクでいらして頂いて構いませんが、明らかに風邪の咳が出ているような場合は、他のお子さんのためにもできるだけマスク着用でレッスンを受けて頂けると幸いです。

そして、何よりできるだけよく寝てよく食べて、体調管理をしっかりして、元気にレッスンに来てもらえることを願っています。
明日は前回恐らく睡魔に襲われてどうしようもなくなったのではないかと思われる年長さんのレッスンもありますので、今回は無事最後まで楽しくレッスンできることを祈るばかりです。

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2023年11月22日 (水)

どうして??(汗)

今日は体調を崩してお休みの子もいましたが、イレギュラーの子のレッスンもあって、人数的にはいつも通り。
算数がよくできる子達がずらりと揃ったこともあり、宿題とその場で取り組んでもらっている問題のマル付けが大忙しでした。
そんな中、天才系の一人が底面の半径2㎝、高さ5㎝の円柱の側面積を暗算で62.8㎠と答えたので、相変わらず計算力があるなと思って見ていたのですが、突如おかしなスイッチが入ったようで、半径3㎝の円の円周が求められなくなり、さっきの62.8㎠が求められたのだから、半径2㎝の円の円周はどれだけだったのかと尋ねても、3.14×2を筆算(!)でし始めました。
それだと面積が62.8にならないよね?と言ってもぼーっとしたまま、だったらその62.8はどうやって考えたの?と尋ねてもダメ。
しまいには涙がぽろぽろ…。(汗)
一瞬のうちのあまりの急激な変化に戸惑いました。何があったんだろう…。

明日は祝日でレッスンはお休み。
週末はまたかなり冷え込む予報のようなので、皆さまくれぐれもご自愛ください。

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2023年11月21日 (火)

心と頭

もう結構な期間、自分には非のないことで悩みを抱えている子がいるのですが、話を聞けば聞くほど理不尽で本当に腹立たしく、しかし、私が何をすることができるわけでもないので、可能な範囲で話を聞いて、少しでも気持ちを楽にしてあげられたらという状態が続いています。
元々数学で困っているということで来てくれた子だったのですが、悩みを抱える前は、すっかり苦手だった感じが薄れて、随分しっかり考えられるようにもなっていましたし、学校の数学はテストでも結構点数も取れるようになり、安心していたのです。
しかし、今日2週間ぶりに来たその子は、これまでできていたこともかなり抜けてしまっている上、これまでであれば学校で習ったことに関する学校の問題集はある程度手を付けていたのに、それも全くの状態でした。
しばらくレッスンしていると、徐々に調子は戻ってきたものの、スタート時点ではできて当たり前、習ったのは1年以上前で簡単に解いていたようなことも出てこなくなっていたので、本当に驚きました。

ですが、この子に限らず、小さい子達でも学校で何か嫌なことがあった日は全く調子が出ずに終わってしまうというようなことも珍しくありませんし、子ども達にとって精神状態というのは大人が思うより遥かに、学びにも影響するのだなと感じます。

大人になれば色々な経験も増える分、子どもほどは影響を受けなくなっていくのだと思いますが、子どもに学習をさせる際は、肉体的な疲れはもちろん、精神面でも悩みやストレスを抱えていては十分に考えることができないということを、大人は意識しておかなくてはいけないのかもしれません。

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2023年11月18日 (土)

寒さのせい?

今日は音楽会だった子達もいたようで、レッスンで睡魔と戦うことになった子もいましたが、学校行事などがあったわけではなく、見る限りでは眠そうでもなく、真面目に取り組んでくれているのに、一体今日はどうしたの??という子もいました。
1年生になる少し前から来てくれて、もうベテラン組になっている高学年さんは、なぜか今日は10×15や20×100などを筆算を書いて計算したり、普段ならそこまで難しくはないであろう問題でずっと考え込んで動かなかったり、普段の感覚からすると、3分の1ぐらいしか問題を解き進められぬままに終わりました。
別の高学年さんは途中までは割と順調だったのが、トイレから戻ってきたら調子が落ちてしまったり、振替レッスンで来た子は問題を考えている途中で何度もどこかへ旅立って、自分が何をしようとしていたかを忘れたり…。
今日は一気に真冬並みの寒さになったので、コンディションが寒さに対応できなかったのでしょうか。

ここまで急に寒くなるとびっくりしますね。
そうは言っても、11月も半ば過ぎ。あと2週間足らずで師走がやってきます。1年は本当にあっという間ですね。

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2023年11月17日 (金)

命懸けでとは言わないけど

恐らく能力的には恵まれているのだと思うものの、とにかくスケジュールがびっしり、常に忙しいのが当たり前であるらしい低学年さんは、図があっても目に入っていないように感じられたり、最後の詰めの手前辺りできっとこうだろうと問題を解き始めてしまう状態がすっかり癖になっているようでもあったりで、せっかくの能力が発揮し切れていないように感じることがよくあります。

小さい頃からスケジュールがびっしりなことが当たり前だからか、本人は大変だと感じてはいないようですが、限られた時間で多くのことをこなすとなると、どうしても早くしなくてはという意識が強くなるのは当然だろうとも思います。

子どもの性格や体調、置かれている状況などにもよるとは思いますが、何かをじっくり考えるためには大人であっても、心身に余裕がなくては難しいのですから、小さい子であれば尚更、時間的余裕は不可欠だろうと思います。
更に、じっくり考えるということは集中力も必要ですし、その分消耗もしますから、長時間考え続けるということも難しいのが普通でしょう。(いくらでも考え続けられるとすれば、考えている事柄が自分の興味があること、好きなこと、楽しいことなのだろうと思います。)

日頃から何事も早くしなくてはという状況に身を置いている人に、突然、ある場所でだけじっくりゆっくりを求めてもなかなか切り替わるものではないので、なかなかもどかしいですが、それでもここではゆっくりじっくり、自分が納得いくまで考えてもらうよう促しながら、私も根競べをすることになります。

よく考えずにぱっと答えを出して、間違っていたら直せばいいやという感覚は極力身につけさせないようにすべきだと思うのですが(テストなどではやり直しできませんので)、大量にやらなくてはならないことがあれば、当然じっくり考えるなんてことはできるはずもありません。
よく考えずに答えを書いて、考え直したら正しい答えを出せるような子には、もしその問題に命が掛かっているとしたら、そんな適当には答えないよね?などと言ってみることがあります。もちろん、全ての問題を命懸けのつもりで解きなさいとは言いませんが、本気を出して考えるというのがどういう状態なのか、経験したことがない子に対しては多少のきっかけになるかもしれません。

じっくり考えることをせずに来た子であっても、真剣に考えて分かったときの快感を繰り返し経験することで、大人があれこれ言わずとも、自然と考えるようになっていくものなのではないかなと、これまでの子ども達とのレッスンを通して感じています。

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2023年11月16日 (木)

暇な時間は大事

子どもにとって、ぼーっとできる時間はとても大切だということを色々な本などでも読みましたし、実際に子ども達を見ていても感じることがあります。
最近は習い事をたくさんしていて、スケジュールがびっしりという子も少なからずいますが、そうでなくても、昔とは違い、子どもが簡単にゲーム機やスマホ、タブレットなどに触れることができ、仮に親御さんの目がなければ、時間制限を自分の意志で守れる子は滅多にいないでしょうから、暇を持て余して自分で遊びを作り出すとか、ぼーっと空想の世界に旅立つとかいうことをする機会は激減しているのだろうと思います。

ぼーっとできる時間、暇な時間が大切だと言われる理由の一つは、退屈だと子ども自身が自ら考えて遊びを生み出したり、どうすれば楽しめるかを工夫したりするというものがあります。ゲームのようにあらかじめルールが決まっている遊びや、習い事でのスポーツなどは、子どもが自由に工夫したり配慮したりする機会はほとんどありません。
これもよく言われることですが、ひと昔、ふた昔前だと、子ども同士が公園などで外遊びをする際、歳の違う子などがいたら、臨機応変にルールを変更したり、野球をしようとして人数が足りなければ、相談してその人数でできるように工夫したりというようなことが当たり前のようにありました。それらは、大人から支持されることなく、子どもたち自身がどうすればみんなで楽しめるかを考え、工夫し、うまくいかなければ試行錯誤したりもして、形としては遊びであるものの、考えるという学びの機会、他者を思いやる経験の機会を得られていたのだろうと思います。

最近の子ども達の多くはそういう機会が激減してしまった上、習い事のほとんどは大人から何かを教えられるところからスタートしますから、子ども自ら考える機会は更に失われていきます。
その上、スケジュールが詰まっていると、ぼーっとする時間もなく、自分で何かを考え工夫する機会は意識して作らなければ得られにくくなってしまうかもしれません。

子どもの成長にとっても、長い目で見た将来に向けても、時間に余裕を持ち、何もすることはない時間を確保することはとても大切なことなのではないかなと思います。

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2023年11月15日 (水)

速すぎない??

今日のあるレッスンでのこと。元々年長の頃からじっくり考えることができていた上、算数のセンスもある子で、分からないときにはきちんと意思表示ができ、何となくわかったという状態のときには、自分が納得できるまでもう一度考えてみようとする、これ以上何も望むことはないような子がいるのですが、意思表示ができるので、気が進まない問題などがあると「いやだなぁ」などと言ったりもします。

先日、小数同士の掛け算の学習をしたとき、まあ、大人でも面倒ですし、中学校以降ではあまり必要なくなるので、好きになる必要はないかもしれませんが、その子にしては珍しく、できればあまりやりたくない単元だったようで、小数同士の掛け算が終わりに近づいたとき、次の学習内容を尋ねてきたほどでした。

順番通りであれば小数同士の割り算をしようと思っていたのですが、少し間をあけたほうがいいかなと思い、本人に確認したところ「うん、それがいい」と言うので、体積や合同な図形の学習を先にして、今日はとうとう途中から小数同士の割り算をすることになりました。
すると、最初のプリントが目に入った途端「うわ」とちょっと嫌そうな反応をしたのですが、最初に1に対して0.1や0.5,0.36などを色を塗って表してもらった後、0.2÷0.1は0.1が2回分だから答えが2になるということを確認した途端、「それならわかるよ」と10問ぐらいあった問題をあっという間に解いてしまい、その速さに驚いていると、更に2枚目の答えが15とか50とかになるようなものまで、本当にあっという間に全問正解で解いてしまいました。
暗算の速さにもとにかくびっくりしましたが、この子は小数÷小数に難色を示していた子????と本当にびっくりしました。
私にはわかりませんが、その子の中で何かが結びついて、瞬時に意味を理解したようです。
それなりに長年色々な子ども達を見てきていますが、未だにしばしば驚かされます。本当に幸せな仕事だなと思います。

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2023年11月14日 (火)

週初めから

残念なことに週初めから、風邪でお休みの連絡が入りました。
来てくれた子の中にもどうも調子が上がらない感じの子がいて、体調を崩す前兆でなければいいなと思います。
しかし、つい先日まで、朝晩と日中の気温差が激しく、日中はまだ夏の名残かのごとく、半袖でも過ごせそうなほどでしたので、それはそれで体調管理が難しそうだと感じていたのですが、そこから一気に11月下旬並みの気温になってしまうと、本当に体がついていかない人も多いのではと思います。小さい子なら尚更かもしれません。

元々こじんまりとした教室で、通ってくれている子達も多くないだけに、お休みの子が増えると寂しいですし、教室としても悩ましいところです。
体調不良でお休みされる場合は、ほとんどの子にとって週1回しかないレッスンですので、できる限り振替でレッスンをお取り頂くようお願いいたします。

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