2006年10月26日 (木)

今日のニュース

今日はこんなニュース。

<睡眠>7~9時間が適切 10万人規模の調査で判明 (毎日新聞)

子どもはよく寝るほうがいいっていうのは前から言われているし、睡眠不足の子は、きちんと寝ている子に比べて、精神不安定になったり、問題傾向が出やすくなるってことも本などを読んで知っていたけれど、寝すぎてもダメって言うのがちょっとびっくり。

ここです、ここ↓。

逆に、9時間以上は40.8%で、7~9時間よりも不健康の割合が増した。

あ、けど、10万人規模って書いてあるけど、対象が中高生なのですね。
じゃあ、確かに普通に学校生活を送りつつ、中高生で9時間以上寝るというのは、まあ正直なところ結構難しいですよね。(苦笑)

仮に学校が8時半に始まって、部活して帰って、塾とかに行かない子だとしても、起床時間は7時とか7時半だとして、9時間以上寝るには10時前後には寝なきゃいけないんですもんね。

って!?!?
いや、私は中学生の頃、夜10時を過ぎても起きていたら「早く寝なさい!」と叱られていた記憶が・・・。けど、朝は早起きが苦手で遅刻しないギリギリぐらいに学校に行っていたような気がするので(朝練とかがなければ)、9時間以上寝ていた気が・・・。(苦笑)

私は例外ってことでしょうか?(悩)
けど、受験期、高校生のときにはさすがにそれだけ寝ることはできませんでしたけどね。

個人的には、幼児・小学生にも同じような規模で調査をしてもらいたいものだなと思うわけです。そっちの方がより深刻な話のような気がするんですけど・・・。(既に調査されているんだろうか・・・。)

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2006年2月 6日 (月)

昨日母と色々なことを話していて、書きたいことが沢山あるのですが、ちょっと時間がないので、取り急ぎとってもお伝えしたいことだけ書かせてもらいます。

時代が違うので、もしかすると今は乳幼児の段階でも視力検査は行われるのかもしれないのですが、私が子どもの頃は記憶にある限り小学1年で初めて眼科検診があり、兄もやはり小学校に上がってから検診を受けたようです。

お伝えしたいことというのは、目のこと。

私は多分生まれたときからかとにかく記憶にある限りずっと極度の乱視ではあるのですが、日常生活はとりあえず支障なくできていましたから、小学校まで眼科検診がなかったとしてもさほど問題はありませんでした。

しかし、うちの兄は、生まれてきた時点で目の一部がまだ完全に出来上がっていないような状態で生まれてきていたらしいのです。
ですが、とりあえず外見的にはどこにも問題もなく、五体満足で生まれたものですから、母は普通に育てていたそうです。

ですが、ある程度成長し、文字をお手本通りになぞらせようとしてもちっともうまくなぞれない。点と点を結ばせても上手につなげない。ずっとそんな状態で、母は何か知能に障害があるのではとさえ思ったそうなのです。

そのまま兄は小学生になりました。母が言うには何でもすることに時間がかかる子どもだったらしいのですが、小学校で担任の先生に「目が悪いのでは?」と指摘を受け、眼科に連れて行ったそうです。そこで眼鏡をかけた兄は、パッと天井の蛍光灯を見上げ、あたりをきょろきょろと、驚きながら見回したそうです。
兄の世界が完全に変わった瞬間でした。

そこから兄はきちんとお手本をなぞることもできるようになり、母もひと安心はしたのですが、昨日私にその話をしながら母は凄く後悔していると涙を浮かべていました。

もっと早く気づいてあげていたら。。。
自分がちゃんと生んであげていたら。。。

そんな後悔をずっとずっと抱えていたようです。もちろん、今でも。。。

そして、それは絶対母のせいではないのですが、兄は可哀想だったとも思うのです。
自分が生まれ落ちた世界は何かモヤモヤした不確かな世界で、どこに何があるかすら十分に見えないのであれば、この世は危険に満ちた恐ろしい世界に思えたかもしれません。行動が遅くなるのも頷けます。更に、一所懸命なぞっているつもりでもできていないと言われ続ければ、やはり自信もなくなり、萎縮もすると思うのです。

本来一番大切であるはずの時期の大半を兄はそんな風に過ごしたのです。

今の医療ではいくつから視力検査ができるのかとか、そういうことは私にはわからないのですが、可能であればなるべく早い段階で視力検査は受けられた方がいい。
しみじみとそう感じました。

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2006年2月 5日 (日)

幼児の眠りについて

昨日というか今日というかの深夜、テレメンタリーというドキュメンタリー番組で幼児の睡眠についての番組をやっていました。

以前、「読書感想ブログ」の方で幼児の睡眠についてのご本を紹介したことがありますが、その著者である神山先生も出ておられました。

もともと人間の体内時計は25時間周期になっていて、日の光を浴びることで毎日24時間サイクルに調整をしているそうなのですが、乳幼児期に夜更かしをし、日の光を浴びずにいると、体内時計の調整ができず、どんどんと夜更かしが進行していくのだそうです。

ですから、「子どもは夜になったら勝手に寝るだろう」というのは間違った認識で、親が意識的に早起きをさせ、日中は外でしっかり遊ばせ、夜は疲れて眠れるようコントロールしなくてはならないとのことでした。

以前、本にも書かれていたのですが、夜更かしをしたり、睡眠不足だったりで生活サイクルが乱れている子どもは心理的変調をきたすことが多いそうで、5歳児の段階で三角形を模写させると、きちんと睡眠をとっている子どもに比べ、5.9倍も描けない子の割合が高いそうです。テレビに出ていた「三角形の模写」は、正直言って全く三角形になってはいないものがかなりありました。それはいびつな円なのでは?とか、石ころの絵なのでは?と思うような状態なのです。5歳といえば幼稚園の年長さんぐらい。その子たちが三角形が全くというほど描けないというのはやはり異常なことではないでしょうか。

また、6歳ぐらいまでの間に(と言っていたと思うのですが)メラトニンという物質が沢山出る時期があるそうなのですが、それは夜暗くなってから体内で分泌されるらしく、その期間に本来暗い時間に明るい中にいて、十分に睡眠をとらずにいると、発ガン率が上がったり、成長に異常をきたすこともあるそうです。

インタビューに「お父さんの帰りが遅いからつい。」とか、「私達がどうしても夜型なので。。。」とか答えるお母さん達。それぞれに言い分があるのだろう。けれど、自分の子どもの健康と幸せを願うのであれば、大変かもしれないけれど、子供にだけでも先に食事をさせる、お父さんは朝に子どもに接する、そんな努力が必要なのではないかと思います。

中学生になっても22時になったら寝なさいと叱られていた私には、小さい子達が23時や24時まで平気で起きているという感覚が理解できないのです。
そして、世の大人達の多くがきっと、そんな危険があることをよくわからず、遅く寝たら遅くまで寝かしてやればいい。足りなければお昼寝をさせればいい。そんな風に思っているのではないかとも思うのです。

今でこそ恥ずかしいぐらい夜型朝寝坊の生活をしている私なので、あまりえらそうなことは言えないのですが、やはり、子供たちの健やかな成長と心の安定を願うのであれば、大人ももっと努力しなくてはいけないのでは。そう改めて思いました。

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2005年12月 7日 (水)

「思い」の力

多くの方が著書やメディア、ブログ上などでも同様のことを述べておられますが、
「言葉にすること」「意思表示すること」「決意表明すること」
それらには必ず力があると私も感じています。

「言霊」という言葉がありますが、言葉には力があるというのは本当だと思いますし、また、心を込めて発した言葉は必ず相手に何か響く、逆もまた然りというのもその通りだと思っています。

また、言葉にしなくても、自分の中で強く思うことで、思ったことが実現するし、思ったことしか実現しないという考えにも同感です。

そんな風に思うようになったのにはいくつかの出来事があるのですが、これまで、弱気だったり迷ったりしている受験生などに時々話してきたお話を今日はひとつご紹介しようと思います。

強い信念の下、夢を叶えた彼のことは先日ご紹介しましたが、今日は勤めていた塾で最後に送り出した受験生たちのお話。

小さな塾でしたが、その年は中3生が20人ほどいました。中学校で常に学年5番以内という子、上位10%を常にキープしている子、そんな子達から、かなり厳しい成績の子までバラエティーに富んだ学年でした。

上位クラスでも下位クラスでも印象深い、両極の出来事がありました。

上位クラスのある子は、学区の一番手校の受験を希望していました。
彼女は3年になって北陸から転校してきたため社会などの進度が違い、転校前は学年トップクラスを常に維持していたようなのですが、こちらでは思うようにその位置を取ることができませんでした。

感情表現がストレートで、わからないとてきめんに不機嫌な態度になるくせに、しばらくすると必ずわかってニコニコ顔になる可愛い子でしたが、もしかすると「すぐ不機嫌になる」方だけ担任の印象に残ってしまったのか、担任との相性は最悪の状態でした。

進路指導のときにもかなり厳しいことを言われ続けたようです。私が信じられなかったのはその子とお母さんを前に、担任が「お前が受けても絶対落ちる。だから受けさせない。」というようなことを口にしたそうです。

正直なところ、テストの成績や普段の力を見ている限り、合格確率は悪くても五分五分という印象の彼女に「絶対落ちる」とまで言い切った担任は私にはちょっと理解できませんし、それでなくても受験が近づいてきて、ナイーブになっている子供に向かって、そんな無神経な表現は本当に腹が立ちました。

けれど、彼女は強かった。人目も気にせず泣きながらその話を聞かせてくれた彼女はきっぱりと言い切りました。
「絶対受ける!なんて言われても絶対受けて合格してやる!」

志望を変えなかった彼女に担任は最後までひどい態度をとり続けたようです。けれど、彼女には高校進学のその先にまだ目標があったのです、「お医者さんになりたい」という。その夢の実現のためには彼女はどうしても一番手校に行きたかったのです。

彼女は頑張りました。しかし、併願で受けた私立も第1志望のコースより2つ下のコースにしか受かりませんでした。彼女はまたショックを受け、ほんの一瞬くじけそうになりましたが、必死で自分を奮い立たせ、自分の決めた第1志望の公立校を受験しました。

結果は無事合格。

もちろん勉強も頑張りましたが、あの意志の強さがなければきっと叶わなかったのではないかと思っています。

そして、こんなこともありました。

下位クラスで、とにかく自分に自信がなく、常に「俺なんてあかん。」「俺はダメや。」そんなことばかり口にする子がいました。

この子は小さい頃から、悪いことをすると泣くまで徹底的に叱られていたようです。この子のお母さんは明るくて素敵な方なのですが、その育て方には少し問題があったのではないかなと思っています。

母親から認めてもらえないという気持ちを抱いて育った彼は、何をしても自分に自信が持てません。真面目に勉強に取り組んでいましたし、成績は中の上あたりでしたから、彼の力なら志望校にはまず通るだろうと思っていました。

正直なところ、あれだけ真面目にやっている割には伸び悩んでいる感はありました。それでも志望校は実力相応の学校でしたから、周囲もそう心配はしていなかったと思います。

ただ、私がずっと気にして、何度も何度も言ったことは「俺なんてあかん」「どうせ俺なんて」という口癖をやめるようにということでした。
そんなことばっかり言ってたら絶対よくないし、あなたはちゃんとできているのだからと、何度も言い聞かせたのですが、幼い頃から刷り込まれたコンプレックスは、そのぐらいでは消すことができませんでした。

結果、彼は志望校には通えませんでした。

彼に関しては「努力不足」とは思えませんし、持っていた学力が足りなかったわけでもないと思っています。
それはやはり「言葉の力」、「思いの力」が残念な結果をもたらしてしまったのではないかと今でもそう思っています。

いずれ書かせて頂こうと思っていますが、私自身、志望の教育学部に合格できたのは思いの力に他ならないと思っています。

試験が近づいてくると、不安にならない人なんてまずいないでしょう。
そのときに、不安な言葉じゃなく、自信のある言葉を口にする。不安になったら、楽しいことを考える。無理してでもそうすることは、きっとムダにはならないはず。

強く願えば、そして、その願いが自分にとって本当に叶えるべき価値のあるものであるなら、それはきっと叶うのです。

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