計算はできても
算数が苦手な子の中には、単純計算はできるのに、それ以外は全くダメというような子がいます。
教室を始めるまでは、なんで計算はできるのに、ほかはそんなにできないんだろう?と思っていましたが、そういう子達のほとんどは、機械的に計算の方法を覚え、処理をしているだけで、数量感覚を全く伴っていないということが珍しくないということを知りました。
例えば、2桁×2桁の計算をしているのに答えが2桁になって、そんなに小さくなるはずないよね?と言ってもきょとんとしているとか、3分の1は半分より小さい、4分の1も半分より小さいのだから、足して1より大きくなるはずないよね?というようなことを言っても、何を言っているんだ?というような反応をするとか、その子達が見ているのはただの数字で、その数字を覚えた方法で処理しているだけ。大きさ、量などのイメージは伴っていないので、答えがおかしいと言われても、計算をし直すしかなく、違うと言われれば何度も何度も計算し直すだけで、いつまでも本人が納得することはありません。
その状態で応用問題や文章問題が解けるようになるはずはないのです。
今日のレッスンで、なかなか量の感覚が伴わないものの、計算はできるという子が、小数と分数のたし算・引き算をしていたのですが、大半は正しい答えを出せているものの、時々突拍子もない答えが出てきて、何をどうしたらそんなに小さな答えになるの?とか、どちらも1より小さいのに、どうして答えが50近い数になるの?とか、驚きつつ尋ねると、ようやく少し考えて、再度計算し直し、なんとか正解するというようなことがありました。
この子の場合、言われれば多少はイメージできるようになりつつあるのですが、先取りで計算などをひたすらにさせてしまったような場合、切り替えるのはなかなか大変です。
小さい頃に算数の学習で重視すべきは、計算できるかどうかではなく、量やイメージを伴って考えられているかどうかなのではないかと思います。
| 固定リンク

コメント