興味深い
よその教室から移ってきた低学年さんは、既に習ったことでもところどころあやしいところ、強い苦手意識を持っているところなどがありそうなので、確認を兼ねて、できるかもしれないことも一緒にレッスンしています。
伺った限りでは、100までの引き算はとっくに習っており、筆算なども習ったときはできていたそうなのですが、繰り下がりの引き算に対して、なんだか強烈な苦手意識、やりたくないという気持ちを持ってしまっている様子。
嫌だと思ったら、こちらが何を言っても、聞いてさえくれないようなところもあって、私とのレッスンに慣れて、それなりの信頼関係ができるまでは慎重に進めるしかないかなと思っていました。
ところが、分からなかったら助けるからと言って考えてもらった、「5㎝3㎜-2㎝5㎜」のような繰り下がりのある引き算を、「2㎝引いたら3㎝で、あと2㎜引くから…」とぶつぶつ言いながら、特に嫌がるでもなく、きちんと正解していきました。
え?それはできるの?と言うと、ちょっと自慢気に笑いながら「う~ん、これはなんかできるねんな~」と。(笑)
「それができるんやったら、おんなじ考え方でできるよ?」と言って、前回嫌がった上に十の位は左から右を引き、一の位は右から左を引くというようなことをしていた2桁同士の繰り下がりの引き算を見せて、「62-28だったら、6㎝2㎜から2㎝8㎜取るのと同じ考え方よ?」というと、随分拒否反応が薄らぎ、問題に向き合って、楽しそうとはいかなくても、次々正解していきました。
先取りして、苦手意識を植え付けてしまうのは本当にもったいないことで、苦手だ、嫌だと思ってしまったら、一旦それをリセットしなくては先に進めませんし、子どもの性格などによってはリセットするのも容易ではなかったりもします。
もし先取りされるのであれば、本当に慎重に、お子さんの様子などを見ながらにして頂きたいと思います。
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