以前の姿が嘘のよう
今日のあるレッスンで、先日から割合の学習を始めた子とのやりとりがあったのですが、「100のうち25は100分の25だから、簡単にしたらわかりやすいよ」というと、「4分の1だから~」と言って、4で割った答えをさっさと書き、他の問題では、こちらが何も言わなくても、1%がいくらになるかを考えて、100%はその100倍という考え方を自分で考えついていたり、たった一度100分の25の声掛けをしただけなのに、100分の40は5分の2だから…と解き始めたり。
この子、1年前には数量感覚が全く伴っておらず、絵や図を描かせても、それらしいバランスのものが描けず、イメージできないから、ただ与えられた数字を適当に計算してみるというようなことを繰り返していたんです。
どれだけ言っても、絵を描こうとしないし、じっくり考えようとしない時期があり、じっくり考えようとするようになっても、数量感覚が伴っていないため、とにかく苦しそうな時期があり、それが今では本当に別人のように、50%といえば半分というイメージがあり、25%は4分の1だから半分の半分、もしくは4で割ればいい(信じられないかもしれませんが、4分の1とわかっても、感覚がない子は分数の掛け算を習わないと解けないというようなこともあるのです。)ということがぱっとわかるのは、頭の中で量のイメージができているからなのは間違いありません。
それより何より嬉しいのは、楽しそうに問題を考えるようになったことです。
能力がある子でも、早い段階から量やスピードを求め、じっくり考えないまま突き進んでいくと、この子のように本来の力を発揮できないまま、楽しくない勉強を続けることになることもあります。
本当に辛く苦しい時期があったと思うのですが、この子は粘り強くがんばりつづけてくれたお蔭で、完全に生まれ変わったかのようです。
その姿を見られて、本当に幸せです。
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