早い段階で教えてはいけない
子ども達の宿題のマル付けをしていると、時々、ああ、これはきっとおうちの方がこう考えたらいいよ、こうしたら解けるよと教えてくれたんだろうなと思う問題に出合うことがあります。
子どもはそれぞれ興味も能力も異なるので、どれだけがんばっても思うように数量感覚が身に付かないという子ももちろんいます。そういう子の場合、少しでも問題が解けた方が学校や授業も楽しく過ごせるだろうと考えると、数量感覚が伴っていなくても、自分が何をしているのか分かっていなくても、とりあえず解けないより解けた方がいいという判断で、解き方を教えて覚えさせるということも必要かもしれません。
ですが、まだ学校で習っていない先取りの段階で、本人が理解していないのに、解き方だけを教えてしまうことは、多くの場合あまりよい結果を生みません。
今日のあるレッスンで、1000までの数の学習をしていたのですが、10が10個で100は分かるのに、10が13個は103となってしまうような状態だったので、実際に10円玉を使いながら確認してもらって、問題を進めていきました。
ただ、例えばですが、10が25個なら25の後に0を書けばいいのよと教えてしまえば、自分が何をしているのかわからなくても、その類の問題は簡単に正解できるでしょう。
ですが、教えられたことは覚えておかねばならず、忘れたら解けなくなりますし、量の感覚が伴っていなければ、応用もききません。
このような場合は、本人が、ああ、そういうことかと納得できるまで、10円玉や10の棒など教具を使って、繰り返し確かめてもらうほうが、遥かに本人の力になるはずです。
自分が子どもの頃に学校や塾などで教えられたことは、何の気なしにお子さんに教えてしまわれることもあるかもしれません。
ですが、せっかく先取りをするのであれば、どうしてそうすれば解けるのか、どう考えればいいのかということに重きを置いてもらえたらと思います。
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