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2025年4月11日 (金)

感覚を育てる

人はそれぞれ持って生まれたものがあり、好き嫌い、得意不得意などもそれぞれで、人によっては言われなくても分かるようなこと、当たり前に感じることでも、別の人にとっては言われても分からないこと、気づかないことだったりということも当然あります。

私も苦手なことは色々ありますが、数量感覚はある程度持って生まれたのかもしれません。
例えば、線分を等間隔に区切れるかとか、紙を3つ折りにするのに、大体このぐらいという感じで折ってもほぼ合っているとか、そういう感覚はまあまああるのではないかと思います。(歳と共に、フリーハンドで直線を引くと歪んだり、等間隔に区切るのも昔より感覚が鈍ったりしているように感じることはありますが…。)

でも、子ども達とレッスンをしていると、そういう感覚をあまり持ち合わせていない子もいます。線分を区切るのに、1つ目の目盛りが明らかに大きすぎたり、小さすぎたりするような子や、半分がどのあたりかも相当ずれている子、2本の線が平行になっていそうか、直角になっていそうかが見ただけでは全くというほどわからない子など、ああ、見てわからない方の子なんだなと。

そういう場合、小さい子であればあるほど、働きかけが大事になってくると思います。
実際に紙を等分に折ったり、ものを切り分けて比べてみたり、平行や垂直を三角定規なしで描いてみて、感覚がつかめるまで練習してみたりするなど、実際に色々経験するのは大事だと思います。
角度なども、子どもによっては明らかに直角より大きな角でも90°より小さい答えを書いたり、かなり尖っているのに90°を超える答えを書いてみたりする子は、大きさの感覚が乏しいか、大きさに意識が向いていないかだろうと思いますので、これまた分度器なしで角度を何度ぐらいか予想したり、30°とか70°とか、指定した角度を大体で描いてみて、分度器で確かめたりという経験をすることで、多少は大きさへの意識ができるようになるかもしれません。

感覚があるかないかは、学年が上がっていくにつれ、大きな力の差になってくることもありますので、うちの子はちょっと弱いかもと思われる方は、参考にして頂けたら幸いです。

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