あれこれ言わずとも
今日のあるレッスンで、もともと算数がかなりよくできる子と、単位量あたりなどの学習をしていたのですが、単位量あたりの問題の応用では、中学受験をするような子たちにとっては定番の、列車と鉄橋やトンネルの問題が出てきました。
塾などでは恐らく、初めにこういう場合はこの長さも含め、こういう場合は除くというようなことを指導するのではないかなと思いますが、うちの教室では極力そういうことはしたくありませんし、もともと考えられる子の場合は尚更、余計なことは言われたくないと思うのではないかと思います。
そこで、紙に鉄橋っぽいものを描き、付箋を列車に見立て、問題に書かれているのはどういう状態なのか、付箋を使って示してもらったところ、渡り始めは頭が鉄橋の端に接したときで、渡り終わりはお尻が鉄橋の端に接したときというように示してくれたので、それだけ確認して問題を考えてもらったところ、あっという間に正解。
今度はトンネルに入ってしまってから、出始めるまでも付箋で示してもらって、それがあっていることを確認しただけで、やはりあっさり正解。
最後は反対から長さの違う列車が来て、出合ってからすれ違うまでという問題も、長さの違う付箋を2枚使って動きを示してもらってから考えてもらうと、先ほどまでよりは少しだけ考えるのに時間がかかったものの、やはり何も説明はいりませんでした。
この子ならわかるのではないかと思う子には、極力余計なことは言いたくないと思っていますが、今日は正に、提示の仕方を間違えていたら、その子は内心、(そんなんわかってるのになぁ)と思っていたかもしれません。
失敗せずに済んでよかったなと思いました。
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