イメージはできている
今日のあるレッスンでのこと。先日来、分数の掛け算や割り算の学習をしている子が、ある文章問題を考えていました。
1mの値段が150円のリボンを1と3/5m(1と3分の5m)、…と、3種類のリボンをそれぞれ分数で表された長さ分買うと、合わせていくらになるかという問題だったのですが、ふと見ると、150÷5=30という式から始まり、3種類のリボンの長さを表す分数の分母で1m分の値段を割る式が書かれていました。
その子は1と3/5mという数字を見て、1/5mがいくらになるかを考えようとしたのだと思います。150÷5=30ですから、それの8倍(もしくはそれの3倍に150円を足したもの)が1と3/5m分の代金になるわけですから、問題をイメージすることはできています。
どんな解き方をしてもいいのであれば、もちろんそれで正解です。
ただ、小学生のうちは、習ったことを使って式を作って解かないとマルをくれない先生もいるので、その子には、「その方法でも解けるけど、もし150円のリボン3mでいくらと言われたら、どんな式になる?」と尋ねました。(150×3と答えてくれました。)続けて「じゃあ、150円のリボン1.5mだったら?」と尋ねると、すんなり150×1.5というので、その前に分数を小数に直したり、その逆をしたりの学習はしていたので、「3/5は0.6だから、それは1.6mと同じよ?」というと、さすがにどんな式で解けばいいかはわかったようで、掛け算の式が書かれました。
しかし、式を書いたら、イメージができなくなったようで、線分を描き、もしこれが1mなら、1と3/5mはどのぐらいの長さかを表してもらったところ、それはすんなり描けたので、1mの1/5の長さのところを指して、「ここはいくら?」と。すると、30円と答えたところで、式の意味が分かったらしく、答えにつながりました。
自力で、1mあたりを5で割って、それを集めて…と考えられるのであれば、安心ではあるのですが、そのせいで学校でバツをもらってしまうと気の毒なので、どこまで言うかは難しいところでもあります。
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