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2025年3月11日 (火)

「当たり前」の違い

今日のあるレッスンでのこと。
直方体や立方体の見取り図を描く問題をしていた子が「これ苦手」と言いました。図形は苦手という子は少なからずいますので、全般に苦手というのならわからなくもないものの、その子の場合、展開図などはある程度できていますし、図形がとりわけ苦手という印象もなかったので、なぜ見取り図が苦手なんだろうと思いながら、描いているのを見ていました。

すると、立方体なのに、高さを表す辺の長さが手前と奥で異なっていたので「なんでここ(手前)よりここ(奥)が長いの?」と声をかけたのですが、きょとんとしています。私自身は、見取り図を習ったときに特に疑問を感じたことがなく、間違いを指摘されたことも恐らくなく、図を見て、どこの長さが同じか、どこが平行かなどを、なんとなく把握したんだろうと思います。
だとすると、説明を書かれていても平行や垂直が感覚的に捉えきれない子などにとっては、見取り図などの問題は難しいのかもしれません。

ただ、今日の子の場合は平行や垂直は分かる子なので、どこが難しいんだろうと思っていたのですが、再度「だって、立方体なのに、こことここの長さが違ったら立方体にならないやん」と言ったところ、「ああ!」という反応が返ってきました。
その反応自体が私にとっては意外だったのですが、そうか、意識していなかったら気づかないということもあるんだなと気づかせてもらいました。

自分にとっての「当たり前」は人とは違うということは意識しているつもりなのですが、まだまだ色々なところに気づいていないことがあるんだろうなと思います。

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