子どもに言いながら
私自身は塾などに通ったことがないこともあり、子どもの頃は、勉強は学校で習うものと思っており、覚えろと言われたものは覚える、覚えたら解けるのであれば、それ以上深く考えることもないまま、通り過ぎたことが少なからずあって、教室を始めるまでは自分でも考えたことがなかったことや気づいていなかったことが色々あります。
意味を考えるようになったら、覚える必要のある公式はかなり少なく、必ず覚えなくてはいけないものは言葉の意味や定義など。
考えても分からないようなものは、仮に解き方を覚えたとしても、時間が経てば忘れてしまう可能性が高く、結局はその場しのぎにしかならない。
そんないろいろな気づきがありました。
今日のレッスンでは、小6の子と正負の数の累乗のところをしていたのですが、-2の3乗と(-2)の3乗の式の意味の違いを、まずはノーヒントで考えてもらっていたところ、-2の3乗のほうを「-2×-2×-2」と書きました。
初めに、( )は必要なければ書かないので、書いてあるということは使う必要があるということだという話はしていたのですが、その子が「-2×-2×-2」と書いたのを見て、そもそも符号を2つ並べて書いてはいけないというルールを覚えていれば、その書き方はできず、となると、(-2)×(-2)×(-2)と書かねばならなくなりますが、( )は必要なければ書かないと言ってあるわけですから、元の式に( )がないのに、ここで( )が出てくるのは不自然です。
これまでは、( )がなければ指数は数字に付き、( )があればかっこ全体につくと覚えていましたが、これ自体も、そもそも覚えるというよりは、そう書く必要があったのはなぜかというところを考えれば、自然とわかるものだったのかと、改めて思いました。
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