根競べは続く…。
まあ、好き嫌いは人からあれこれ言われて変わるようなものではありませんし、それぞれの性格もそうそう変わりませんので、取り組み姿勢についてあれこれ言われても、すぐすぐ変わらないのも不思議はないのかもしれませんが、教室に来てくれる子達みんなに言い続けているのは、しっかり考えることの大切さであり、いい加減にするのなら意味がないからしなくてもいいということ、ただマルがもらえればいいという勉強なら、わざわざここに通わなくてもいいということなど。
これらのことは教室を始めたときからずっと変わらない考えなので、相手によって言うことがぶれるということはありません。
10年前にかかわった子でも、20年前の子でも、きっと相変わらず同じことを言っているなと思うと思います。
もちろん、それぞれの子によって能力差、好き嫌いの差はありますので、それによる対応の違いはありますが、根本的な考え方は常に同じです。
しかし、今日のレッスンの子のひとりは、相変わらず同じことを言われ続けています。
宿題をいい加減にしてくると、その直しに時間を取られて先に進めず、更には、本来じっくり考える努力を積み重ねていたら、そのうち自然とスピードも速くなっていくのに、その子はまだそこに至っていないので、じっくり考えようとすると時間がかかる。それもあって尚更先に進むスピードが遅い。
小さい頃から来てくれたわけではなく、よそに行っていて、結果につながらず、こちらに通ってくれることになった子なので、尚更、やり方を覚えて解くとか、大人の表情を見て答えを変えるとか、そういう癖がなかなか抜けず、どうにかしてそこから抜け出してほしいと願い続けているのですが、解き方を習って、覚えて解くということが習慣づいてしまってからだと、抜け出すのにも時間がかかりがちで、尚更本人の覚悟や努力が必要になるんですよね…。
算数が好きだとか、ちゃんとわかるようになりたいとかいうモチベーションがあれば、変わるのも早いのですが、そうでないとなかなか難しいものもあります。そろそろ変わってくれるといいのですが、まだ根競べは続きます。
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