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2025年3月 1日 (土)

無駄ではなかった?

子ども達に、いかに「暗記」ではなく、実感してもらうかを意識していますが、1㎞だとか1㎢などの長さや広さは、教室で実感するのはなかなか難しいところで、1㎞を学習する際、何か少しでも意識してもらう方法はないだろうかと考えたものの、かなり苦肉の策、まだ、これならいける!と思えるものを思いつかずで、導入としては私自身、いまいちだよなぁと思っているプリントがあります。

イメージできないまま覚えると、少なくない子が1㎞は100mか1000mか迷うというようなことが起こりがちなので、何か少しでも印象に残るようにと、まずは1mを意識してもらい、10m、1000mはそれを100回繰り返さないといけないのだという流れとして、試しに作ったのが、20㎝の線をまずは5本引いてもらい、それを合わせた長さが1mだと確認。その後、全部で50本引いてもらったら、それで10m、だとすると、100mにするにはその作業を10回繰り返し、1㎞だと100回という気の遠くなるような長さなのだと、ちらっとでも意識に残ればいいなと。(その後、それぞれの子の家から1㎞はどのぐらいのところかなど、地図で確認したりもするようにしていますが。)

ただ、さすがに貴重なレッスン時間に20㎝の線を50本引かせるのは躊躇いがちで、これまで実際に引かせた子は1人いたかどうかでした。
今日のレッスンの子は、普段結構センスがある子なので、最初の5本を引いたら、あとは引かなくてもわかるのではないかと思い、5本だけ引いてもらって、次のプリントに進んだのですが、20㎝が5本で1mと答えた後、50本なら何mになるかという問いに、意外にも「100m」と書きました。
ちょっと驚きつつ、先ほど引いてもらった線を指差して、「これで1mなのに、50本で100mになる?」と尋ねたところ、答えがまさかの「1000m」になったので、これは何かおかしくなっているなと、気づいてもらうためにあと45本線を引いてもらいました。

すると、引き終わった後、すんなり50本で10mと正しい答えになり、その後は100mなら500本、1㎞なら5000本と正しく答えてくれました。
たまたま何かおかしなスイッチが入っていただけかもしれませんが、それでも、実際に面倒な作業をしてもらったら、あっさり正解してくれたところをみると、やはり手を動かして作業をするということは、大事なのだなと改めて感じました。

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