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2025年1月28日 (火)

ちょっと悲しくなる

子どもの個性はそれぞれで、好き嫌いの違い、能力の違いなど、みんな異なるので、どの子にも適したいい方法というのはないと私は思っているのですが、だからといって、ここでは、意味を理解せず、解き方だけを暗記して、分からないのに答えは一応出せるというような勉強はしてほしくないですし、そういう勉強しかしたくないという子はこの教室は合っていないということを伝えればいいと思って、これまでやってきています。(そもそも、解き方を教えて覚えさせ、理解していなくても答えは出せるという子を大量に生み出している塾や教室は山ほどあるわけですし。)

私の考え方は一貫しているので、とりあえず覚えて解けばいいよなんてことは言いませんし、そうしようとする子には何度でも話をするのですが、これまたそれぞれの性格だったり、算数が好きかどうかだったりで、響かない子も中にはいます。

今日のレッスンで、1㎡はどんな広さなのか尋ねた子が、1㎡=10000㎠と書いているのに、その上に、1㎠=1000000㎠と、もうびっくりするようなことを書いていました。
1㎠がどのぐらいの広さなのか描いてというと、それらしい大きさのものを書いたのですが、なんでそれが100万㎠と同じなの?と尋ねても全く響きません。
恐らく、1㎢が1000000㎡と同じというのをなんとなく覚え、そのなんとなくを深く考えることなく済ませたのだろうと思います。
ですが、広さがイメージできないのにただ解いていても、全く面白くないでしょうし、力にもなりません。

別の子は0.1が28個なら2.8とか、そういうのはすらすら解けていたのに、11×0.9=0.99、8×12.5=20というように、ろくに考えず、小数点を打っていました。
11×0.9は0.9×11と同じ答えですし、0.9が2回でも1.8になるのですから、ほんの少し考えれば0.99なんて答えになるはずがないことには気づけるはずなのですが、この子はここに来るまでに計算は筆算で学年よりかなり先のことまでできるようになっていたことが悪影響になっている状態です。

いつ伝わるかわかりませんが、考えて自分が納得することが大事なのだと、諦めずに繰り返し伝えていこうと思っています。

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