丁寧に読むこと
スマホやタブレットが広く使われるようになってから、いろいろな弊害が出ているという話は見聞きします。
私自身、明らかに読書量が激減しましたし、ちょっとだけと思って気づけば、どうでもいいようなニュース記事を延々見続けてしまったり、気づけば長い時間ゲームに高じていたりということも増えました。
ネットニュースなどはスピードが命という感じで、書いている人はそれで何らかの収入を得ているのでしょうに、ぱっと見てわかる誤字や脱字があちこちにあるなんてことも珍しくなく、ネット上で丁寧に推敲して書かれた記事に出あうことは限られているように感じます。
それだけ私たち自身も適当に読み流すことが増えているのはほぼ間違いないのだろうと思いますし、若い世代になるほど「タイパ」とかいって、映画なども早送りで見るとか、LINEなどのやりとりも文字数を極力減らしてやりとりするとか、丁寧に書かれた文を丁寧に読むという機会が、昔に比べて明らかに減っているのではないかと思います。
単に本を読まなくなった、文字を読まなくなったというのとは違い、その代わりに何かを見ている、その何かは、あまり意味のないもの、内容のないものだったりするのかもしれません。
そんなことを日々繰り返していたら、書かれた文を正しく読むということ自体が難しくなっても不思議はなく、最近子ども達を見ていると、プリントの最初の問題文さえ読まずに始める子、肝になるところを読み飛ばして間違える子が少なからずいるのがとても気になります。
子ども達のことを言うだけでなく、私自身も、もっと丁寧に本などの整った文章をしっかり読む機会を取り戻さなくてはいけないなと思います。
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