成長が見える
教室を始めたばかりの頃、友人の紹介で来てくれた高学年さんは反復学習で計算プリントをする有名な教室に幼い頃から通い、おうちの方は算数は心配ないと思っておられたそうですが、学校の懇談で算数ができないと言われてびっくり。体験に来てもらったところ、確かに単純計算以外全くできないような状態でした。
まだ教室を始めて日が浅かった私には、単純計算なら機械のように速く解くのに、それ以外は全くお手上げ状態であることに衝撃を受けたのですが、それ以上に驚いたのが、図形の模写が全くというほどできなかったことでした。
ただの立方体をお手本の絵を見ながら描いてもらったのですが、とにかく箱がつぶれて形にならないのです。何度書き直してもダメで、ひとまず保留にしたのですが、その後教室に通ってくれるようになったその子とは、とにかく点つなぎを練習してもらい、数については教具で確かめながら進めていったところ、3か月ほど経って、また模写をしてもらったところ、ばっちりとはいえないまでも、最初とは見違えるほど描けるようになっていました。
そのことにもまた驚いたのですが、見え方が変わってきたということなんだろうなと思いました。
今日のレッスンで、年長の頃に模写してもらったときには箱の形がうまくかけず、しばらく預かって、いつかまた描いてみてもらおうと思っていた1年生さんに、試しに描いてみてもらったところ、これまた見違えるように、あっさり、すんなり、かなりお手本に近いものが描けるようになっていました。
この子も最近、明かに数の捉え方などが変わってきたように感じていたので、やはり見え方が変わってくると、練習しなくても描けるようになるものなのだなと改めて感じました。
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