スピードも量も求めない
教室では基本的に計算などのスピードも練習量も求めることはありません。
というのは、速くしようとすると考えることはできなくなりますし、たくさんしなくてはならなければ、1つ1つにじっくり取り組むことができないからです。
更に言えば、しっかり理解する前にただ解き方を覚えて、忘れないために大量に反復した場合、その答えが正しいかどうか考えることができない状態ができあがることもしばしばあるからです。
そして、速さを求めなくても、しっかり時間をかけて考えて進んできた子達は、ほとんどの場合、気づいたら速くなっているのです。
また、プリントでこちらが問題を減らしているような場合、その子が解き方を理解していることが確認できれば、たくさんさせる必要はないと考えている場合と、プリントの中で問題の難易度が異なるものが混ざっている場合、それぞれの子の力を考えて、これはやらなくてもいいなと思うものを省いている場合もあります。
簡単に言えば、1+1のような簡単な問題を大量に解き続けたとしても力は付きませんから、その子にとってこれは簡単だなと思うものを、こちらで飛ばしているのに、残すのはもったいないとおうちでそれをさせて頂く必要はないのです。
分かり切った問題をたくさんすることが好きな子も時々いますが、そういう子の中に、じっくり考えるのが苦手な子が混じっていることもあるので、尚更、問題数は減らす代わりに1問1問じっくり取り組んでもらうことを意識して頂く方が、その子の本当の力になると思うのです。
こちらで見ていて、これはもう少し練習してもらう方がよさそうだと判断すれば問題数を減らさないこともありますし、残りを宿題にすることもありますので、もしお子さんが乗り気でない場合は、宿題として渡したプリント以外の残っている問題はさせずに残してもらって大丈夫です。
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