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2024年6月 4日 (火)

考えてはいるんだな

教室では、算数が得意な子もそうでない子も、基本的にその子が考えられる範囲で精一杯考えてもらうことを重視しているので、たとえ正しい答えを書いていても、本人が迷っていたり、どう考えたのか説明ができないような場合は、すんなりマルをせず、考え方を尋ねることがあります。

今日のレッスンで、算数はあまり好きではないらしい4年生さんと三角定規を組み合わせてできる角度の学習をしていたのですが、宿題でしてきたものは一体何をどう考えてこんな答えを書いたんだ?という答えが多発していて、さっさと終わらせたくて適当にしたのかなと、まずは再度考えてもらうことにしました。

何も言わなくても直るものもありましたが、困っているときは分かっているところの角度を書き込んでもらうと解けるものもありました。
しかし、三角定規では作れそうにない角度が出てきたり、どう見ても直角より大きいのに小さい角度が書かれていたりというものもあって、おかしな答えを書くたび、どう考えたのか尋ねました。

そのやりとりの中、同じ角度ではないところに近くの角度と同じ答えを書いたので、どう考えたのか尋ねると、「ここが120度で同じだから」と言ったので、「どうして同じなの?見た目とかで解くんじゃないんだけど」(因みにその問題の答えは135度でした。)というと、「え?そうなん?」と言われて、まずびっくり。
もちろん、これまでにも見た目で解くのではないという話は機会があればしていたと思いますが、その子と角度の学習をしているのは先日からなので、まだ言う機会がなかったのかもしれません。(そして、見た目で解くはずはないという私の思い込みもあったかもしれません。)

その問題は少しやりとりをした結果、正しく解くことはできたのですが、別の問題でまた、どう考えたか分からないものがあったので尋ねたところ、説明がややこしいのですが、たまたま別の場所は内角も外角も90度だったため、同じでなければ成り立たない説明で答えがでてしまうところがあり、他の角度などと比べても、その説明で導ける角度は正しくなさそうだと気づいてほしかったのですが、その子なりに何かきまりを見つけようと「考えた」のは間違いありませんでした。

考えずに答えを書くよりは、間違ったとしても自分なりに考える分賢くなるとは思うものの、図形の問題でも、大きさなどに意識を向けることなく数字だけ見てきまりを探すという考え方をする子がいるんだなという気づきをもらいました。

ただ「図を見て考えてみて」というだけではダメな子がいるということに気を付けていかなくてはと思います。

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