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2024年6月 7日 (金)

言い方に気を付ける

子ども達に対して何か言うとき、できるだけその子がネガティブに受け止めないよう、特に現時点で算数が苦手だとか、嫌いだとか思っているような子に対しては、自分は苦手なんだ、できないんだと思ってしまわないよう、気を付けようと思っています。
もちろん、自分が思っているのとは全く違う受け止め方をされることもあるかもしれませんし、ついうっかり好ましくない表現を使ってしまっているようなこともあるかもしれませんが、できる限り、自分がかけた言葉が子どもにマイナスに働かないようにしたいと思うのです。

春から一緒にレッスンをしている子は、よその塾に通っていたもののあまり力がついているように感じられないということでご縁を頂いたのですが、かなりのペースで先取りをしていく塾だったので、その進度にぴったり合う子は別として、多くの子は説明されて問題を解くということが中心になっているのだろうと。だとすれば、計算などができていたとしても、数量感覚は伴っていないとか、計算の仕方だけを覚えているとかいう可能性もあるため、おさらいを兼ねて、既に塾で習ったことも再度してもらっていて、簡単そうならさらっと済ませる、苦労していたらじっくりするという形で進めています。

これまで見ている感じだと、どうやら図形関係全般に苦手らしく、恐らく空間認知能力を持って生まれていない方(私と同じ方)の子なのではないかという印象を受けていて、図形の問題になると格段にペースが落ち、苦戦します。今回のレッスンでも図形関係の問題があったのですが、今の時点ではきっとすんなりとはいかなそうだなと、嫌なものばかりするとやる気がなくなるかもしれないので、恐らくすんなり終わるであろう計算の内容を先に少ししてから図形をする予定にしていました。

そのときに「今のところ図形は苦手みたいだから」ということもできますが、敢えて「今のところ図形の問題、あんまり好きじゃないみたいだから」と言ったところ、その子がこくりと頷きました。
得意、苦手と好き嫌いは全く異なるものだと思っていますし、得意でも嫌い、苦手だけど好きということはあり得ますから、今好きではなくても、分かるようになれば好きになるかもしれない。好きではなということは別に本人の能力に関わることではなく、単に好みですから、言われたところで特にネガティブに捉えることはないだろうと思いますが、仮に「苦手みたいだから」とこちらが言ってしまうと、もし実際に苦手だと感じていたとしても、やっぱり自分は図形が苦手なんだ、できないんだとより強く思い込んでしまうかもしれません。
些細なことかもしれませんが、できる限り、気を配れるところは気を配っていきたいと思います。

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