わかるんだな
もちろん一概には言えないのですが、子ども達を見ていると、小さい頃から机に向かってする勉強をたくさんした子より、外遊びが好き、体を動かすのが好き、自然に触れる機会が多い、そういう子の方が考える力、経験から判断する力などが優れていると感じることがよくあります。
もちろん、当然と言えば当然なのでしょう。
小さい頃はまだ実際の積み木と絵に描かれた積み木は全くの別物で、手で触れられる大きさのあるものを使えばすぐ理解できるようなことでも、それが平面の絵に変わっただけで考えられなくなってしまうという段階があります。
先日年長さんと、折り紙を2つに折って一部を切り取り、それを広げたらどうなるかという問題をしたときも、先にプリントを見てしまって、難しそうで分からないという反応をした子に、実際に折り紙を折って切り取るのを見せただけで、広げる前から答えが分かるようになったということもありました。
今日は当面隔週でのレッスンということになっている1年生さんのレッスンがあったのですが、その子は子どもらしい子どもで、分からないことは素直に分からないと言い、楽しそうに考えます。算数のセンスもありそうだなと思っているのですが、今日は思考力系の問題で、見本と同じものを選ぶというものがあり、1つ目は比較的簡単だったものの、2つ目は少し注意が必要で、3つ目は苦戦する子も少なくないものだったのですが、2つ目はまずあっさり正解。その上、「だって、こっち向いてるのこれしかない。逆さまにしたら反対になるから。」と、こちらが何も言っていないのに、上下逆さまにしたら形がどう見えるかを理解して、説明までしてくれました。
苦戦する子も少なくない3問目も、楽しそうに問題を見始めて、初めのひとつは当てずっぽうで答えたので、「ここの三角、こんな風になってる?」というと、何に目を付けたらいいのか気づいたようで、真剣な顔になって、これまたあっさり正解。
プリントなどでテクニックを教えられたわけではなく、その子の経験上理解しているということなんだろうなと思いました。
そういう本物の力は長く役に立ちますので、見ていて嬉しくなりました。
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