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2024年5月14日 (火)

その子にとっての「ちょうどいい」

火曜のレッスンに来てくれている子のひとりは、小さい頃からかなり算数のセンスがあって、自ら本やインターネットなどで先のことを学んだりもしているようなのですが、高学年に差し掛かり、今年はまだ受験塾と併用でうちにも通ってくれています。
なるべく、塾で教えられてしまう前にこちらでしたいという思いを保護者の方も分かってくださっているので、塾のカリキュラムの中に、まだこちらでしていないものがあると教えてくださったりもします。

元々よくできる子なので、今のところ塾より先に進み続けているようですが、今日は列車と鉄橋、トンネル、向かい合って進む、追い抜くという、速さの応用問題の定番的なものが出てきました。
初めてするような問題だったようですが、列車と鉄橋の問題は本で見たことがあるとのことで、助けを必要とせずあっさりクリア。
しかし、トンネルに隠れ切ってからで始めるまでの問題は何か勘違いしている様子でした。そこで、何をどこまで助けようかなと思いつつ、二言三言、尋ねて答えてもらうを繰り返したあたり「あ、わかった。」と。
列車向かい合って進む問題は、2つつないだ積み木と3つつないだ積み木を渡して、どんな風にすれ違っていくのか考えてもらったところ、これも難なくクリア。トラックを同じ方向に走るときに追い抜く問題は、紙にトラックの楕円を描いて小さな人形と持っていた赤鉛筆を使って、片方はゆっくり、もう片方は速く、楕円の周りを動かしてみたところ、まだ4分の1も進まないうちに「わかった。もう大丈夫。」と言ったかと思えば、本当にあっさり正解しました。

もしこれが塾での授業で初めて習っていた場合、この子にとって今日のように、自分が気づく最低限の手助けで留めてもらえることはなかったのではないかとおもいますし、そもそも、まず自分で考えさせてもらえていたかどうかさえ怪しいところだと思います。
それぞれの子に対してちょうどいい手助けができることが私にとってとても嬉しいことです。

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