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2024年4月27日 (土)

見せること

春から一緒にレッスンをしている年長さん。やる気に満ち溢れているものの、難しそうに見えると、頭痛くなってきたとか、疲れたとか、ちょっと可愛いことを言って、できればせずに済ませたいなというのが見え隠れしたりもします。

もちろん、まだ年長さんですから、いきなりひとりでプリントをしてもらうというようなことはないのですが、用意してあるプリントが目に入って、次はそれをしなくちゃいけないのかなと先回りして予防線を張るのは、まだ小さいのにすごいなぁと思ったりもします。

おうちでの宿題がすぐ終わってしまうので、少し多めにほしいと言われたものの、一緒にしていないことを宿題にすることはできませんし、おうちでなら時間もあるだろうと、折り紙を2つ折りにして、一部を切り取って広げたらどのように見えるかを考えるプリントを、おうちで折り紙を使って確かめながらしてみてくださいとメモを付けて渡しておきました。

しかし、前回も今回も手付かずの上、つけていたメモはどこかに行ってしまったようです。
そこで、「これ、おうちで折り紙使ってしてみてくださいってメモつけてたんだけど、なくなっちゃった?」と尋ねてみたところ、メモがなくなったかの答えではなく、反応を見る限りでは、それはしたくなかったから残したんだけど、どうしよう…と困っているような印象でした。(難しいものは、おうちで無理にしてもらう必要はないということはもちろんお伝えしています。)

実際に確かめたらすぐわかるものを、そんなに抵抗感を示されると、嫌な印象ができてしまうほうが怖いので、とりあえず少しだけ一緒にしてみることにして、折り紙を3枚用意しました。
そして、まずは1枚目、問題に描かれているような線を描き、ハサミを渡して切り取ってもらってから、まだ広げていない状態で「これを広げたらどれになると思う?」と尋ねると、目を輝かせながら、「これ!」と言って正解にマルを付けたので、「じゃあ広げてみて」というと、広げて、自分の答えが合っていたことに満足そうにニコニコしました。
念のためもうひとつ、次の問題も切ってもらって、開く前に答えを選んでもらうと、あっさり正解。そこで、「次はもしかして切らなくても分かる?」と尋ねると(もし抵抗感があるようならもう少し実際に切ってもらうつもりで)、元気いっぱい「うん、もうわかるよ!」と言って、残りの問題全てあっという間に正解してくれました。

「じゃあ、これ(残りのプリント)おんなじ問題だから、もうおうちでもできるね!」というと、さっきまでとは別人のように、ニコニコしながら、何なら今からでも全部やりそうな勢いで「うん。おうちに折り紙あったらできたんだけどな~」と。(笑)

「あれ?おうちに折り紙ない?」と尋ねると、「あるよ!」と。あるのに、メモをおうちの方に見せる前に自分で外してしまったのかもしれませんが、可愛いなぁと思いました。

そして、どれだけ説明するより、実際に見せたらあっという間に分かってもらえることはたくさんあるということを、保護者の皆さんにも知っておいて頂けたら嬉しいです。

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