どうしてなのか
今日のレッスンで、ある高学年さんが文章問題を解いていたのですが、その子の頭の中がどういう状態なのか、できるものなら本当に見たい!!と思いました。
簡単とはいえない文章問題ではありましたが、9個のプランターに2.4kgずつ土を入れていったところ、9個目には1.8kgしか土が入れられなかった場合、最初にどれだけの土があったかを問う問題でした。
すると、初めは2.4×9をしただけで答えを書いたので、問題をちゃんと読んでくれるよう伝えたところ、今度は1.8×9に変わりました。
読めない文字があるとは思えなかったのですが、もし読めていないのなら言ってねと伝えてもダメ。
紙を渡して、プランター替わりに長方形を9つ描いてもらい、それに土をどうやって入れたのか、問題をよく読んでから書いてと言ったのに、全部に2.4kgと書きました。
ほんの3行ほどなのだから、きちんと読んでといっても反応がないので、小さい声でもいいから声を出して読んで聞かせてと伝えても黙ったまま。
声を出すのが嫌なら、せめて、今どこを読んでいるかわかるように、線を引きながら読んでと伝え、ようやくそれはしてくれたものの、今度は全部が1.8kgに変わりました。
1行目になんて書いてあるの?と尋ねると、再び全部が2.4kgになったので、なんだか悲しい気持ちになりながら、9個目は1.8kgしか入れられなかったというところに赤線を引いて、9個目という言葉をマルで囲んだところ、ようやく正しい答えを出してくれたものの、線まで引いて読んでいた、それは何だったのか、そもそも、2.4kgと1.8kgという2つの重さが出てきているのに、どうしてどちらかだけ9倍して答えが出ると考えたのか、特に国語が苦手というわけでも、算数が苦手というわけでもない子なだけに、何をどう読んでいたのか不思議でなりませんでした。(本人は聞いても答えてくれなかったので、何かおかしなスイッチが入っていたのかもしれませんが…。)
学年が上がると、文章問題も複雑なものが増えてきます。(公立の小学校ではまだそれほどでもないかもしれませんが。)短い文章でも雰囲気で何となく読んでいては解けないものも出てきますので、お子さんがきちんと読んでいなさそうだと感じたら、お子さんが嫌がらなければ、音読させて聞いてみるのが有効ではないかと思います。
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