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2024年2月 8日 (木)

確かめることの大切さ

気を付けているつもりでも、何年も続けていると、このぐらいは具体物なしでいけるかな?と思ってしまうこともあるのですが、特に幼い子達にとっては、具体物かそうでないかの差は大人の想像より遥かに大きいものなのだと再認識させられることがよくあります。

今日の年長さんのレッスンでも、絵を描いたり、色を塗ったり、ハサミで切ったりなどが得意な子で、3人きょうだいの一番上のしっかり者ということなどもあって、ためしにプリントで反応を見てみることにしたものがありました。
まるや三角、ハート、お魚など色々な形を二等分するというものだったのですが、まるの絵を指して、これを半分こするなら、どこで切ったらいい?と尋ねたところ、なぜかかなり大小の差がある辺りを切ろうとしました。
意味が分かっていないのだろうかと、正方形の絵を指して聞いてみたのですが、それも明らかに大小がある分け方をしようとします。同じ大きさにしたいのだということを伝えてもぴんと来ない様子で、何か意味が通じていないようだということは分かりました。

そこで、折り紙を1枚取り出して、「これを半分に折ってくれる?」と渡すと、あっさり。三角の紙を渡して同じように促すと、これまたあっさりと正解したので、正方形は折り紙の折り目のところをプリントの絵に描き込んでもらいました。
その後は、三角にも描いてもらって、「そういうこと。じゃあこれはどこで分けたらいい?」とまるを指すと、半円になるように。ハートを指すとくぼみととがったところを結ぶ線を。そのほかのものも少し考えてスラスラ正解していきました。

正方形の絵と正方形の折り紙とは、大人からしたら同じではないの?と思ってしまいがちですが、実際に触れるものと描かれた絵とは、小さい子にとっては全くの別物なんですよね。
最初の段階で実際に触って確かめるということは、とても大切なことのひとつだということを、何度も気づかされます。

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