« 教えないことの醍醐味 | トップページ | オフ »

2024年2月17日 (土)

分かった瞬間

今日のレッスンではいろんな子の「分かった瞬間」を見ることができました。
ひとりの子は、2桁-2桁の繰り下がりの計算を今日初めて一緒にしたところ、積み木の教具を使って、並べてもらったり、のけてもらったりしているのに、なぜかおかしなことをして、何度声掛けしてもぴんと来ない様子。
これまでに20までの引き算などでも繰り下がりになるときには、のけられるものをのけた後、あといくつ取るかということはしてきていたので、どうして分からないのか私も判断がつきませんでした。(もちろん、そこに来るまでに、何度も積み木の教具を使いながら、100までの足し算全般、繰り下がりのない引き算などもしてきていたので。)

52から24を取るのに、まず上から22をのけて、あと2取ればいいと答えられているのに、なぜか10の棒をのけてしまう。それは2なの?と尋ねると、違うと答える。あといくつ取ればいいのか隠してみて(そういうことはしたことがあるので)といっても伝わらない。どこで分かっていないのか判断がつかなかったので、10の棒のうち1本を1の積み木10個に置き換え、実際にあと2取れる状態に変えてみたところ、ただそれだけで22をのけた後、更に2を取ることができました。

同じようなことを何度か繰り返したら、何となくどうすればいいのか分かった様子で、絵の描かれたプリントに進み、そこでも初めは少し苦戦していたものの、3問目、4問目と少しずつスムーズになり、プリントを終える頃には恐らくほぼ分かったんだろうなという状態になりました。
実際に触れるものでも、つながった状態の10の棒とバラバラの10個はその子にとっては別物だったのだなと、また新たな気づきをもらいました。

生まれつき困難を持ちながらがんばっている子は、数の並び方からきまりを見つけて、空いているところに数を書き入れる問題で、同じ数ずつ増えたり減ったりしているものや、増え方が1つずつ増えているようなものはかなり考えられるようになったものの、2倍ずつになっているとか、3倍ずつになっているとかの問題は、これまで何度出てきてもぴんと来ない様子でした。
今日の課題の中にも1問、3、6、12、24、□、96となっているものがあって、間違えていたので、やはり難しいのかなと思いつつ、「3が6、6が12、12が24になってるよ?」と言ってみたところ、24×2をして48と答えてくれました。
うわぁ、分かってくれた!!と内心かなり嬉しかったのですが、あまり大袈裟に褒めるのもおかしいかなと、「うん、そう!」と笑顔で答えるだけに留めました。

前回から、時間計算をしている1年生さんは、前回もまだもう一息な感じで、元々、何時何分から何時何分までは何時間何分というものは決して簡単とは言えませんから、まだ1年生だし、少しずつでいいかなとも思っていました。
ですが、今日のレッスンでちょっと声掛けしながら進めたところ、ある瞬間に線がつながったらしく、かなり確実に正解できるようになりました。本人も嬉しかったのか、レッスン終わりにおうちの方に報告していました。

今日はなかなか実り多い、幸せな1日でした。
来週もどうぞよろしくお願いいたします。

|

« 教えないことの醍醐味 | トップページ | オフ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 教えないことの醍醐味 | トップページ | オフ »