気を付けてほしいこと
このところ、たまたま、あるレッスンでも、体験レッスンに来てくれた子も、かなり先取りの割り算を勉強済みでありながら、けた違いの答えを書いたり、0を消して計算して、余りを戻し忘れたりという状態を目にしました。
教室で初めて割り算を学習する場合は、具体物を使いながら考えていきますので、まどろっこしかったとしても、1回取ったらいくつ、2回取ったらいくつ…という感じで、自分が何をしているかわかっている状態で進んでいきます。
そういう意味では、2桁÷2桁や3桁÷2桁などをする場合でも、桁が違うような間違いはまずしませんし、余りの0をつけ忘れるということも起こりません。(きちんと意味を理解してから、必要であればテクニック的なことも言い添えることもありますが、テクニックはいずれ学校で習うので、敢えて言わないこともあります。)
例えば、270÷50という問題があったとして、筆算などでどちらにも0がついていたら27÷5として考えるといいということを習った子は、余りを2と答えたりするわけです。
そのときに、50ずつ分けるのに、なんで2余るの?とか、270円を50円ずつ分けていったら、2円余るの?などと尋ねたときに、あ!というような反応があればまだいいのですが、どうやら間違っているんだなという感じで(もしくは、そういえば、余りは元に戻すんだったなと習ったことを思い出して)訂正するような子は、自分が一体何をしているのか分かっていない可能性があります。
何より、数がイメージできていない可能性があるので、せっかく小さいうちから先取りでやらせていても、ほとんど力になっていないかもしれないのです。
せっかく先取りをするのであれば、きちんと子ども自身が考え、理解しつつ進めて頂くということは、本当に大事なことなので、大人の側が意識していてほしいと思います。
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