子ども達が考えているときに、困っていそうだなと思えば、助けすぎない程度にうまく気づくきっかけを与えられたらということは常に考えていますが、子どもがみんなそれぞれ異なる上、日によってコンディションも違うので、なかなか思った通りには行かないことも少なくありません。
ただ、子どもが考えている邪魔だけはしたくないので、できる限り気を配っていこうと思います。
常々思っていることのひとつに、その子にとってちょうどよい難しさのものを少しでも多く提示できたら、それが何より子ども達の力を伸ばし、やる気も続くのではないかということがあります。
それは子どもに限ったことではなく、最近自分でもまた実感したのですが、つい数か月前まで私は攻略本を見てさえも、ルービックキューブを6面揃えることができませんでした。苦手意識があることもあり、書かれている通りにしているつもりなのに、どうにもうまくいかず、ルービックキューブができないと困ることがあるわけでもないので、結局自分にはできないのだと諦めていました。
ただ、教室には普通のものと4×4の小さいものが置いてあるので、子ども達が遊んだりして、どうやったら揃えられるのか尋ねられることもありました。1面しかできないのよと答えてはいたのですが、ある時、せめて小さい方は攻略本を見たら何とかならないだろうかと思い立ち、ちょっと気合いを入れて読んでみたところ、ある個所でずっと持ち方を間違えていたことが分かりました。その結果、すんなりとはいかなかったものの、初めて揃えることができました。
すると、もしかしたら普通のものもできるかもという気が湧いてきて、本を見ながら再チャレンジ。やはりすんなりとはいかなかったものの、何度かチャレンジするうち、とうとう揃えることができました。
それでも、初めはまだきちんと理解していないところがあり、分からないなりに繰り返していたらいつか揃うというような状態だったのですが、そのうち、キューブの見方の意味が分かってきて、初めて揃えられた時よりは偶然の要素が減り、攻略本に書かれていることをかなりきちんと理解できるようになりました。
私の場合、4×4の方をやってみようと思えたことがまずきっかけになり、それが揃えられたので、普通のものにも挑む気になり、どちらも何とか試行錯誤すれば揃えられる自信が持ててきたので、更にしっかり理解してみようという気持ちが湧いてきたという流れなので、4×4のものを置いていなければ、きっと未だに揃えられないままだっただろうと思います。
そんな風に、これならちょっとやってみようかな、これなら考えられるかもという、ちょうどの難易度を見つけられたら、もっともっと子ども達が力を伸ばし続けてくれるのではないかなと思います。
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