日本語難しい(笑)
子ども達とレッスンをしているときの言葉遣いは、それぞれの子に合わせることもありますが、あまりきちんと改まった言葉遣いだと緊張したり、楽しくないと思われたりしてもいけないので、砕けたものになっていることが多いと思います。
そして、今日のあるレッスンでの出来事。
その子はひき算でちょっと苦戦しているということでご縁を頂いたのですが、文を読むこともあまり得意ではないようで、数に関しては随分考えられるようになってきたものの、文章題はどうやら出てきた数を適当に足したり引いたりしているようだと感じました。
1問目は咲いているチューリップの数は合わせて何本かというものだったので、それはすんなりいけたようですが、次の問題は赤と黄色のチューリップの本数を比べて、どちらが何本多いかというものでした。
問題は赤が13本、黄色が7本だったのですが、最初の答えは「赤のほうが13本おおい」と書きました。どちらがいくつ多いかという問いに対して、多い方の数を全て答えてしまう段階は多くの子にあるので、あれ?この子とはそれ確認しなかったかな?したと思うけど…と思いつつ、積み木を3個と2個置いて、どちらが多いか尋ね、3個のほうを指したので、3個のほうがいくつ多いの?と尋ねると、普通に「1個」と答えました。
「そうよね?3個のほうが3個多いじゃなくて、1個多いのよね?」と言って、先ほどの問題に戻ってもらったのですが、今度は「赤のほうが20本おおい」と答えました。
ああ、文章になると考える気がないんだな…と思いつつ、「赤は13本しかないのに、赤が20本多いの?」と言ってから、これはもう絵を描いてもらうしかないかなと、色鉛筆を取りに立ったところ、戻ってきたら「赤のほうが6本おおい」になっていました。
もちろん、それは正解なのですが、13と書いたら違うと言われた。次に足した20も違うと言われたわけですから、後は6ぐらいしか答えがないわけです。そこで、すぐに正解だとは言わず、「どうやって考えたの?」と尋ねました。
私の聞きたかったことは「どういう風に考えたか」だったものの、それはちょっと親しみがない表現のようにも思い、「どうやって」という言葉を普段も使うことがあるのです。そして、普段はそれで大抵はどう考えたかを答えてくれるのですが、今日はちょっと違いました。
「頭で考えた」
なるほど!!言ってることは正しいよ!と思うとともに、日本語は難しいなと思いました。
しかし、それより何より、頭以外で考えることができるのか?という疑問も浮かびましたが、まあ相手はまだ1年生ですから、なかなか思いがけない答えを聞けて、ちょっと楽しかったです。
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