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2023年11月16日 (木)

暇な時間は大事

子どもにとって、ぼーっとできる時間はとても大切だということを色々な本などでも読みましたし、実際に子ども達を見ていても感じることがあります。
最近は習い事をたくさんしていて、スケジュールがびっしりという子も少なからずいますが、そうでなくても、昔とは違い、子どもが簡単にゲーム機やスマホ、タブレットなどに触れることができ、仮に親御さんの目がなければ、時間制限を自分の意志で守れる子は滅多にいないでしょうから、暇を持て余して自分で遊びを作り出すとか、ぼーっと空想の世界に旅立つとかいうことをする機会は激減しているのだろうと思います。

ぼーっとできる時間、暇な時間が大切だと言われる理由の一つは、退屈だと子ども自身が自ら考えて遊びを生み出したり、どうすれば楽しめるかを工夫したりするというものがあります。ゲームのようにあらかじめルールが決まっている遊びや、習い事でのスポーツなどは、子どもが自由に工夫したり配慮したりする機会はほとんどありません。
これもよく言われることですが、ひと昔、ふた昔前だと、子ども同士が公園などで外遊びをする際、歳の違う子などがいたら、臨機応変にルールを変更したり、野球をしようとして人数が足りなければ、相談してその人数でできるように工夫したりというようなことが当たり前のようにありました。それらは、大人から支持されることなく、子どもたち自身がどうすればみんなで楽しめるかを考え、工夫し、うまくいかなければ試行錯誤したりもして、形としては遊びであるものの、考えるという学びの機会、他者を思いやる経験の機会を得られていたのだろうと思います。

最近の子ども達の多くはそういう機会が激減してしまった上、習い事のほとんどは大人から何かを教えられるところからスタートしますから、子ども自ら考える機会は更に失われていきます。
その上、スケジュールが詰まっていると、ぼーっとする時間もなく、自分で何かを考え工夫する機会は意識して作らなければ得られにくくなってしまうかもしれません。

子どもの成長にとっても、長い目で見た将来に向けても、時間に余裕を持ち、何もすることはない時間を確保することはとても大切なことなのではないかなと思います。

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