びっくりしたけど
今日のレッスンで、ある問題の流れで、天ぷらを料理するときには、「茹でるとか、炒めるとか、なんていうか知ってる?」と4年生さんに尋ねたところ、少し悩んだ後で「茹でる?」と言ったので、ちょっとびっくりしつつ、茹でるというのはお湯を使うけど、天ぷらはお湯に入れるの?と尋ねても、「お湯も使う」と。
その後、コロッケやエビフライとかならわかる?と尋ね、それでもすんなりとはいかなかったものの、油で揚げるということを分かってもらえました。
結構驚いたものの、その子は普段かなり忙しくしている子なので、おうちで料理をするところを見る機会があまりないのかもしれないなと思いましたし、仮に料理しているそばにいたとしても、本人に興味がなければ、何を使ってどうしているかは目に入っても見えていないこともあるかもしれません。
また、最近は揚げ物をおうちでは滅多にしないご家庭もあるかもしれませんし、ノンフライヤーなどもあるので、油で揚げるというシーンを目にすることがないご家庭もあるのかもしれません。
そう考えると、算数や国語の問題を作る際、大人の側の「当たり前」が変ってきていることが色々あるのかもしれません。
簡単な例でいうと、トランプで遊んだ経験のない子どもが増えているのは事実で、中にはトランプを知らない子、何となく知っていても枚数やマーク、どんな種類のカードがあるかなどの知識はない子がいるので、確率の問題などでトランプが出てくると、問題を考える以前にトランプが分からなくて解けない子が出てくるわけです。
私も随分歳を取りましたし、我が子もおりませんので、今時の子どもや若者たちの生活、常識というのがあまり把握できていないわけですから、自分の当たり前が子ども達にとっては当たり前ではないかもしれないことに(まだ子どもだからという理由ではなく、経験する機会がないというような意味で)より気を付けていかなくてはと思います。
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