そうだったのね…。
年長の頃からレッスンをさせてもらっていて、その子にとっての算数はここで始まったと言っていいぐらいの高学年さんとのレッスンでのこと。
ベテランさんなので、普段は特に何も言わなくても自分なりにあれこれ考えて答えを出してくれるのですが、今回のレッスンではどうも反応が鈍い。先週末以降、睡魔と戦ったり、頭が働いていなさそうだったりする子が続出しているので、その子も珍しくそうなのかなと思ったのですが、レッスン終盤、お迎えに来られたおうちの方が、普段はそんなこと言わないのに、今している単元はちょっと苦手みたいですとのこと。
小数同士の割り算で、おまけにその前に小数同士の掛け算をした後だったことや、おうちの方のアドバイスが仇となったようであることなど、普段時間をかけて納得するタイプのその子には、掛け算の考え方に引っ張られて、点を移動させる意味が納得できていない段階なのかもしれないということが分かりました。
もちろん、スッキリした表情をしてくれなければ、どの子に対しても、手を変え、品を変え、納得してもらえるところを探るので、その子にも単位があるものを使って、キログラムだと小数になってしまうものをグラムに直してもらったり、リットルをデシリットルやミリリットルに直してもらったりしつつ、その子が納得できるところを探しました。
今回のレッスンでは完全にスッキリというところまでは時間が足りませんでしたが、理解する力がある子に対して、単に点を同じだけ動かせばいいという解き方のみを覚えさせるのは、なぜそれで解けるのかわからないままになるので、避けたいと思っています。
分かりにくいときにそれを言える子の場合はいいのですが、口に出すのが苦手な子もいるので、よりしっかり反応を見ておかなくてはと思います。
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