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2023年9月27日 (水)

色々考えられる

教えること、パターン化して覚えさせることのデメリットの一つに、柔軟な発想をしなくなるということがあるのかなと思います。
ワークブックや問題集によっては(というより、大半のものが)初めに例題とその解法を書いてから、その類題を解かせるとか、問題のそばにヒントと称して解き方を書いていることがあります。
ですが、問題によってはその解き方より簡単な方法があったり、パターンをわざわざ覚えなくても少し書き出してみたりすれば解けたりするものが少なくありません。
今日のあるレッスンで、ワークブックに手掛かりとして2つの線分図が描かれていて、与えられた数値などが書きこまれていました。ですが、自分で描いたわけでもない線分図とそこそこ難しい問題の組み合わせは、どう考えたらいいかなというところからスタートしないこともあり、与えられた数値などを適当にあれこれ計算して、どうして?と思うような答えを導き出しました。
その子はじっくり考えることがまだ苦手なので尚更なのですが、それでも、仮に自分で図を描けばここまでの状態にはならないだろうという気もしました。
そして、少なくともその問題は線分図を描かなくても、その子自身で考えられる別の方法があるように思い、少しだけ助け舟を出したところ、やはり、それまでは自分で何をしているかわかっていなさそうだったのが、考え方に気づいたようでした。
パターンなどを教える場合、あくまでも子ども自身が考えた後、必要であればという順にした方が、効果があるのは確かだと思います。
ご家庭で指導される場合などは意識して頂くといいのではと。

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