思いがけない反応
元々はその子自身は算数で困っていることもない状態でレッスンに来てくれることになり、当初はしっかり考えて取り組んでくれていたのが、いつからかほぼ全くというほど宿題をしないで来るようになり、何度も話もしましたし、おうちの方にも様子を伺ったりもしたのですが、うちの宿題をしないというだけでなく、全般に後回しにしていてちょっと気になっているということでした。
宿題をしないのにレッスンには来るし、来たらそれなりに真面目に取り組んでくれるだけに、宿題をしたくないというよりはゲームなどの誘惑に負け続けているような気もして、その辺りのこともおうちの方とお話したところ、何があったのかはわかりませんが、ここのところまたちょっと前向きに取り組んでくれるようになりました。
そんな中、レッスンも割と楽しそうに取り組んでくれるものの、最後、ぐっと詰めて考えてほしいところを適当に済ませようとしたので、日頃思っていることではありますが、その子に、これからの時代、簡単なことは何でも機械やロボットがするようになるんだから、ただ計算するだけとかなら絶対人間は機械に叶わないよ?考えるからこそ人間なんだし、考えなかったらこれから困ると思うのよねというようなことを言ったところ、
「ほんまやな!」
と、思いがけない反応が返ってきました。「コンピュータずるいわ」とも言っていましたが。(笑)
ですが、実際のところ、人工知能と呼ばれるものまで広く世に浸透し始めたわけですから、今後ますます考えない人は重要な仕事に就くことはできなくなるでしょうし、状況的に労働力は足りなくなっていくようなので、仕事がないということにはならないにせよ、自分の頭でしっかり考えられない人が就きたい仕事に就くことはどんどん難しくなっていくのではないかなと思いますので、その子に何かほんの少しでも響いたのならよかったなと思います。
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