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2023年9月21日 (木)

自信

来てくれることになったきっかけは高学年に差し掛かって、算数が完全に苦手になっているということだったのですが、紆余曲折ありながらも、3年目を迎えた今年度はスタートから好調をキープしていて、おうちの方に伺った話では、1学期、算数で初めてよくできるが1つついたのだと教えてくださいました。

そのときに、最近は算数に少し自信が出てきている反面、国語の漢字が…という話を伺ったので、好きではないものを自分でコツコツ取り組むのは大変かもしれないと思い、本人に、算数が順調で少し余裕があるから、ここで少しだけ国語の漢字を一緒にする?と尋ねてみました。

もちろん、せっかく1つ自信がつき始めたときに苦手なものもがんばれというのは悪手だということは知っているので、国語は宿題にもしないし、嫌なら別に無理しなくていいよと、あくまでも本人の希望があればということで尋ねたところ、割とすんなり「うん、やる」と言ったので、負担に感じない程度でやってみることにしました。

今日はその1回目だったのですが、初っ端から、ああ、漢字もだけど、語彙もあまり多くないんだろうなという感じで、知らない言葉を1つ1つ辞書を調べてもらったりと、時間も手間もかかる状態だったのですが、嫌がる様子はなく取り組んでくれました。
元々、負担に感じるのなら無理にしても身に付きづらいのは分かっているので、国語は宿題にするつもりもなく、宿題はないけど、テキストを預かっておくか持って帰るか尋ねたところ、初めは預かって…と言いかけたのですが、「いや、家でやろっかな」と思いがけない答えが返ってきました。

まずは国語や漢字に対する気持ちが少しでも前向きになればというところを目指したいので、「持って帰って、やらなくても、次ちゃんと持ってきてくれたらいいから」と伝えて渡しました。

少なくとも強制されたわけではなく、自ら漢字をすると選択し、更には持って帰ってちょっとやろうかなとまで思えたのは、きっと算数に少し自信が持てるようになったからというのが大きいのではないかなと思います。
自信を持つことは本当に大切なんだなぁとしみじみ思いました。

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