« どんどん変わる | トップページ | 急激な変化 »

2023年8月18日 (金)

説得力?

夏休みは色々イレギュラーがあるので、普段は一緒にならない子達が一緒にレッスンをすることもあります。
今日のあるレッスンでも、算数のセンスが相当いい高学年さんと、うちに来てくれるまでに既に四則計算などは一通り終わっていて、塾とも掛け持ちしているという低学年さんが一緒の時間になりました。
低学年さんは教えられたことをその通りにやるか、何かを計算するとかは相当よくできるのですが、早い時期から計算など速くできるようにを練習した子には割とよくある、数の感覚は伴っていない、じっくり考える前にとりあえず計算をし始める、というような傾向があって、まだ低学年なので今のうちにそれをなんとかじっくり考える方に持っていきたいと、できるだけ手助けをせず、試行錯誤することに慣れてもらうよう努めている段階です。
空間認知に関しても「持って生まれた側」ではなさそう(毎度言っていますが、私も持って生まれていない側)なので、そうであれば尚更、今の時期にできるだけ具体物に触れ、図などを見、経験を積むことが大事になるというのは身をもって知っていることでもあるので、形に合うように積み木を置くような課題で苦戦していても、辺の長さや角の大きさを見るよう促したりはするものの、なんとか自分で辿り着いてもらうよう、待てる限りは待っています。

すると、その低学年さんが今日も形合わせの課題で苦戦し、かなりの時間を費やしたせいか、表情が暗くなっていたので、色々な子によく話をする、小さいうちは頭の色々なところを使って考えることが大事で、ぱっとできるようなことばかりしていたら、大きくなったときに頭の使えるところが少なくなってしまうかもしれないよというようなことを話していたとき、ああ、そういえばと思い出したことが。

今日一緒にレッスンをしていて、横で楽しそうに難しい問題を考えている高学年さんは1年生のとき、問題がぱっとわからないとイライラしていたし、おうちではキーキー言って大変だとおうちの方が話してくださったことがあったのです。
そのときに、今のうちに頭をしっかり使っておかないと…と今日低学年さんにしたのと同じような話をしたことがきっかけで、少しずつ考えるようになり、そのうちおうちの方から、キーキー言わなくなりました、粘って考えるようになりましたとお知らせをもらったというエピソードを話したところ、高学年の子が「うん、(家で)よく泣いてた!」となぜか笑顔全開で答えてくれたのを見て、しゅんとしていた低学年さんの顔がぱぁっと明るくなりました。

すぐ横で難しい問題を粘り強く、楽しそうに解いている子が1年生の時には今の自分と同じようなことを言われていたのかと、驚きとか喜びとかがあったのかもしれません。
何より、私が言うより、歳の近い、元当事者?が「そうだったんだよ」と認めてくれたことの説得力は大きかったのではないかなと思います。
何がきっかけで変化が起きるかは人それぞれですし、それでも簡単には変わらない場合ももちろんありますが、今日のことが何かきっかけになってくれたらいいのになと思います。

 

|

« どんどん変わる | トップページ | 急激な変化 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« どんどん変わる | トップページ | 急激な変化 »