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2023年8月23日 (水)

なんとも不思議

通って頂くには少し距離があるということで、夏休みの間に何回かというご希望でレッスンをさせて頂いていた低学年さんとのレッスンでのこと。
真面目な子のようで、教えられたことはがんばって覚えて、習った通りに解こうとしているのは伝わってきており、計算などもきっとかなり練習したんだろうなという様子。ただ、数量感覚や空間認知に関しては弱さがありそうだったので、夏はそのあたりを中心にレッスンをさせてもらっていました。

今回は立方体や直方体の展開図などの問題もしたのですが、組み立てたらサイコロができるかどうか、展開図を見て考える問題で、なぜか定番的な展開図にいくつかバツがついたので、どういう考え方をしているんだろうと思いつつ、ひとまず答え合わせは後にして、サイコロができる展開図について、面の位置関係を前後・左右・上下など書き込んでもらう課題を先にしてもらいました。

すると、それは結構な速さで次々と正解していくので、考え方を習ったことがあるの?と尋ねても今一つはっきりしない返事。もしイメージができているのならいうことはないものの、どちらなのか反応からは判断がつきづらい状態でした。
そこで、更に進んで、組み立てた時にどの頂点がくっつくか、どの辺がくっつくかを考える課題を考えてもらうと、今度はまた、え??そこがくっつくの??と思いがけないようなところに印をしたりするもので、これはやはり、イメージしているわけではなく、解き方のコツのようなものを習ったということなのかなと。

そこで、空間認知能力は持って生まれている子はいいけど、私のように持って生まれていない場合はたくさん経験して「貯金」していくことが大事だという話をし、組み立てたらどうなるかがイメージしづらいのであれば、今の段階では具体物を使って確かめながら、実際に目で見て経験しておくことが大事だというようなことも伝えました。

すると、何度かは展開図を実際に組み立てて確かめたりしていたのですが、なぜか途中から、展開図を触らなくても次々に正解し始めました。
あまりの変化に何が起きたのか驚きつつ、何か習ったことを思い出したのか、突然何かに目覚めたのか、一体どういうことなんだろうと思って尋ねたものの、結局答えてはもらえず…。(残念。)

その子の頭の中で何が起きたのかはわかりませんが、突然別人になった??というぐらいの反応の違いを見て、なんとも不思議な気持ちになりました。

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