目指すところ
今日ふと思ったことがあります。
たまたま今日は過去に算数や数学に自信がなくて、困ってここに来てくれた子が2人いました。
その2人とも、当初は笑顔が少なく、笑うときもなんだか頼りなさげで、心からの笑顔を見られることがなかったように思います。
問題を解いていても、自信が持てない、そしてその状態をある程度の期間積み重ねてきたことによる劣等感もしっかりしみついている、そんな印象で、しっかり考えているいい表情を見られるようになるまで、それなりの時間がかかりました。
ただ、2人とも今は楽しそうに算数や数学に取り組んでくれるようになっていて、レッスンをしていても明らかに笑顔が増え、その笑顔も大げさではなく心からの笑顔で輝いて見えるようになりました。
私は教室をしていますが、子ども達の成績を上げたいとは特に思っておらず、それぞれの子が自分の頭でしっかり物事が考えられるように、そして、それが生きる力につながるように、そんなことを願っています。それはこれまでもずっと意識していたのですが、今日、ひとりの子の笑顔を見ながら、そういえば、笑うことが増えたな、楽しそうにしているな、あの自信なさそうだった姿はもうどこかに消えてしまったなと感じたとき、ああ、そうか!私は子ども達が心から笑っている姿が見たいんだな、それが私の幸せなんだなと気づきました。
いろんな子がいますから、勉強が全然できなくても本人が全く気にすることなく、周りからもあれこれ言われることなく、のびのび幸せに暮らせているのなら、それはそれでいいと思うのです。
ただ、できないことが劣等感になり、自分に自信が持てなかったり、自分を嫌いになったりしてしまったら、それは絶対幸せなことではありませんから、そこからは抜け出せるものなら抜け出して、自信が持てるようになってほしいと思っていて、そのためのお手伝いができるなら精一杯させてほしい。
また、算数や数学が大好きで、もっとあれこれやりたいのに、学校や一般的な塾などでは進度が決まっていたり、先に進めるといっても計算だけだったり、考え方を先に説明されたりと、大好きなのに自分の望む学びの機会が得られないという子がいたら、それはやはり幸せなことではないでしょうから、そのためのお手伝いもできるならしたいのです。
結局、私のしたいことは、子ども達が心からの笑顔を見せて、自分に自信をもって暮らしていくお手伝いなのかもしれません。
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