実物の大切さ
まだ1年生ながら、かなり先のことまで勉強していて、計算に関しては整数の範囲の四則は全てできる状態の子と少し前から一緒にレッスンをしています。計算は本当に速くてかなり正確なのですが、どうやら数量感覚は伴っていないように感じることもあり、教室ではおさらいを兼ねて、怪しいところはその子自身が気づいてくれる、感じ取ってくれるということを意識しつつ、既に知っていることもひと通りやり直しています。
今日のレッスンでは計算の工夫をしたのですが、20×20のタイル図を見て、それが400だと確認した後、19×19の答えを考えてもらおうとしたところ、いきなり筆算を書こうとしたので、20×20のタイルからどこがなくなったら19×19になるか尋ね、なくなるところを線で消すかバツをしてと伝えたところ、左下の隅1個と右上の隅1個、合計2個のタイルにバツをつけました。
ああ…残念ながら全く掛け算とタイルのイメージが結びついていないんだなと思いつつ、ひとまずもう一度「19×19なのに、そことそこがなくなるだけなの?」と尋ねても無反応だったので、10×10のタイルを印刷した紙を渡し、「これを9×9になるようにいらないところを切ってくれる?」と言うと、すぐに鋏を取って、まず縦1列を切った後、横1列を切りました。(10個切った後に9個切ったということ。)
「そうよね?じゃあ、20×20を19×19にするなら、どこを切ればいいの?」と尋ねると、今度はすんなり理解できたようで、400-20-19と気づいてくれました。
実際に確かめられることはこれほど違うんだなと再認識する出来事でした。
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