どうして??
今日のあるレッスンは、うちの教室にしては割と珍しく、学校は違うものの同じ学年で来てくれ始めた時期も比較的近いこともあり、進度もほぼ同じ2人のレッスンです。
2人は性別も異なるし、タイプも全く違うのですが、今日は何とも不思議なことが。
前回は警報の影響でレッスンを休んだため、2週間ぶりに来たのですが、あまりのある割り算の学習を始めたところで、宿題には39個のクッキーを5人や9人で分けると、いくつずつ分けられていくつ余るか、クッキーの絵を見ながら考えてもらうものが出ていました。
1個ずつなら1×5、または1×9なので、まだ残っている、2個ずつなら、3個ずつなら…と順に考え、いくつまでは配れて、いくつからはクッキーが足りなくなるかを答える部分は2人ともできていました。
しかし、ひとり何個ずつでいくつ余るかを答えるところに(ひとりの子は5人で分けた場合、もうひとりの子は9人で分けた場合を答えるプリントでしたが)なぜか2人揃って、数字は少し違うものの、ひとり三十数個配れて、四十数個あまるというような答えが書かれていました。
2人の宿題を見る順に少し時間差があったので、先に見た子に「39個しかないのに、どうやって40個以上あまるの??」とびっくりした後で、まさかのもうひとりも一体何をどう考えたんだ??というよく似た答えを書いていたので更にびっくり。思わず大笑いしてしまいましたが、笑いごとではないような…。
その後直しをしてもらいながら、ひとりの子はどうも今日は不調だったようで、39個を5人に分けるということがピンとこず、おはじきを39個渡して分けてもらおうとしたのに、5個ずつ分けていって、ひとり分は何個か尋ねると5個と答える謎状態からなかなか抜け出せませんでした。
ただ、その姿を見ていて思ったのが、自分たちが子どもの頃は、家族や友人たちと、トランプなどカードで遊ぶ機会も結構ありましたから、順番に配っていくということを日常で当たり前に何度も経験していたのが、今の子たちはそういう機会が激減しているのではないかということでした。
ゲーム機などで遊ぶ場合、何かを均等に配るということはあまりないでしょうし、家族でトランプで遊ぶという機会も全くというほどないご家庭も珍しくないのではないでしょうか。
カードでも折り紙でも、または家族でクッキーや飴などを同じように分け合うのでもいいのですが、そういう経験は学びとしても大切なんだなと思います。
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