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2023年5月19日 (金)

不安に感じること

子ども達の中には決して少なくない割合で、教科書の文章すら読めていない子がいるという話を、少し前に目にしました。
そのことに関して、色々な研究がなされているのだと思いますが、恥ずかしながら私自身もスマホを持つようになっていこう、まともな本を読む量が激減してしまい、買ったまま数年経っても読んでいない本もある始末…。
とはいえ、文字自体は、ちゃんと読書していた頃より読んでいるのではないかというぐらいで、ネットに溢れる情報、他愛ない記事などは、わざわざ読む価値さえないようなものまでついつい読んでしまっているように思います。
ただ、そんな中でよく感じるのが、ネットの記事の文章の誤字脱字、国語的な誤りの多さです。
スピードが命、書いてはUPし、あっという間に古くなって見向きもされなくなっていく、それがインターネットの世界なんだろうと感じますので、丁寧に文章を書き、推敲するというような、ほんの少し前までは当たり前だったようなことが、記事を書くことを生業としているような人達でさえ、なおざりになっているということなのではないかと思います。(もちろん、しっかりした文章を書かれている方もたくさんおられると思いますが。)

そして、そんな風に、大して価値のない文章を大量に読むことを繰り返していると、「丁寧に読む」ということがだんだんできなくなっていることを自分でも感じるときがあります。
長めの問題文などを読む際、確かに文字を目で追ってはいるのですが、気づけば流し読みをしていて、意味をとれておらず、ダメダメ!!と意識して読み直すというようなことがあるのです。
大の大人の自分でさえこの有様ですから、まだ頭の柔らかい、成長途上にある子供たちの脳への影響は計り知れないものがあるのではないかと思います。
実際、レッスンをしていて、子どもが問題文などを読んでいるようでも(きちんと読んでいるかわからないときには音読してもらって確認しても)、全く難しいことではないのに読めていない、気づいていないというようなことがあるのです。

今の時代、一切使わないというのは現実的ではないでしょうし、それはそれで色々困ることがありそうですから、子ども達がIT機器などとどんなふうに付き合っていくことが一番良いのか、大人たちがもっと真剣に考えなくてはいけない気がしますね。

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