お休みボケ?
子ども達にとっても3連休は学校もお休みだったので、さて、今日はどんな感じになるかしらと、自分の頭の働きも含めて気になっていましたが、自分はとりあえず大丈夫だったようでホッとした一方で、眠そうだったり、頭が働いてなさそうだったりという子がちらほら。
連休だった上に今日はお天気もスッキリしませんでしたから、仕方ないところもあったかもしれませんね。
最近ちょっと気になっているのは、まだ小さい子でも、就学前から遊び感覚ではないお勉強をしっかりさせておられるご家庭の子の中には、やはりそれがかえって考える機会を奪ってしまっているのではと感じる子がいるということです。
それは教室を始めて間もない頃から何度も感じていることではありますが、自分で考えて理解するところをとばして、解き方だけを先に習った子達の多くは、目の前に見ればわかるものがあっても、それが目に入っていないというようなことが起こったりします。
中には信じられないと思われる方もおられるかもしれませんが、例えば午前7時45分から午後4時18分までは何時間何分かというような問題の場合、まだ真っ白な状態で一緒に学習をするのであれば、時間の帯に色を塗って、どれだけ色を塗ったか、時間は8本、分は15目盛りと18目盛り塗ったから、8時間33分というような、実際に確かめながらどう考えたらいいか子ども自身に気づいてもらえるようにした後で、必要であれば計算の仕方を確認するという流れになりますが、そういう経験をとばして、計算で出す方法を習った子の中には、例えば時間は7と4だから11時間、もしくは7から4を引いて3時間、分は45から18を引いて27分、もしくは足して63分になるので1時間3分…そんなことをする子が実際にいるのです。
たとえ時間がかかろうと、面倒だろうと、先に計算の仕方を習っていない場合は午前7時45分から午前8時までが15分、午前8時から午前12時までは4時間、午後0時から午後4時までは4時間、午後4時から午後4時18分は18分というように考えるか、午前7時45分から1時間で午前8時45分、2時間で…と8時間で午後3時45分というところまで考え、そこから15分で午後4時、そこから後18分というように考えるか、なんとかして答えに辿り着くことはできるはずで、それが無理な場合は、まだそもそもの時計、時刻などの理解が十分ではないということとも言えるでしょう。
同じようなことは、例えば九九を丸暗記から始めた子は、数量感覚が伴なっていなかったり、意味を理解していなかったりということがあるので、九九の範囲を超えた途端お手上げになるとか、割り算も九九を使って解けばいいと習った子は33÷3などのように、答えが10を超えるとお手上げになるというようなことが起こったりします。
これらも、かけ算は同じ数を何度も足し合わせることだと意味を理解していれば、24×3というような問題でも、習ってないから分からないなどという子はいませんし、答えが10を超える割り算も割る数は何回取れるかという考え方で当たり前に考えてくれます。
解き方を教えて解けるようになっても、なぜそれで解けるのか、自分は何をしているのかを分かっていなければ、役に立たないことも少なくないということを、子どもを指導する大人は意識しておいて頂きたいなと思います。
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