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2023年5月16日 (火)

少しずつでも

教わって覚えて、それを「再現」するという勉強を繰り返してきた子達は、問題を前にしてまず自分で考えてみるという経験をする機会をほとんど持てないまま先に先に進んできたという子も少なくありません。
そういう子たちのほとんどは、学びの楽しさ、分かることの気持ちよさを感じる機会を持てずにいるため、習ったことも身に付きづらく、マルをもらったとしても大して嬉しいとも思わないだろうと思います。(もちろん、よくできたら何らかのご褒美がもらえるとかであれば、それに対する嬉しさはあるかもしれませんが、自分で理解してできるという気持ちよさは、物質的なご褒美などの快感とは別物ですので。)

そういう子たちにわかった時の気持ちよさを感じてもらうことでしか、学びを楽しいと思ってもらうことは難しいのですが、切り替えてもらえるまでの子どもにとって辛い期間というのが多かれ少なかれあります。
最近一緒にレッスンをさせてもらい始めた子も、やったことがない問題や習ったことの記憶が曖昧な問題などを前にすると、体に力が入ったり、イライラしたりという様子を見せたり、問題を解いていても全く楽しそうでなかったりするのですが、考えることでもっと賢くなるのだということを話しつつ、助けすぎないよう粘っています。

今日のレッスンで、まだごく僅かな変化でしかありませんが、それでもほんの少しだけ変わってきているのかもと思えることがあり、気のせいでなければいいのだけどと思っています。
小さい子たちは変わり始めると早かったりもしますので、1日も早く、自分で考えてわかる気持ちよさを、その子にも味わってもらえるよう、私もがんばろうと思います。

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