« 始業式 | トップページ | 思いがけない展開 »

2023年4月11日 (火)

体験レッスン

普段はレッスンのある日に体験レッスンが入ることはあまりないのですが、今日は1件、新1年生さんの体験レッスンがありました。
小さい頃から色々な教室や塾に通ってこられ、既に学年より遥か先のことも習われているとのことでしたので、うちの教室や私が果たしてお役に立てるのだろうかと思いましたが、ご紹介ということもあり、一度体験に来て頂き、失望されたらそのときはそのときと、来て頂くことになりました。

ただ、年少の頃にされていたということは、それから随分時間が経ってしまったからか、お子さん自身の記憶には残っていないことが多いようで、もったいなかったなと思ったりしました。

今日のお子さんは十分賢かったので、そういう感じではありませんでしたが、かつて、やはり年少の頃から色々お勉強をさせて(通っていた幼稚園自体もお勉強をさせる幼稚園で)、まだ可能性だらけ、伸びしろだらけの脳は、習ったことをそのときにはあっという間に覚えるものの、教えられたことはそれは見事に忘れ去るという感じで、幼稚園で習ったことは果たして何かこの子の役に立ったんだろうか?と思ったことがあります。

早い時期から大人が教え込んで、それを覚えて再現するタイプの勉強は、多くの場合努力に比してあまり役に立たない、もしくは全く役に立たないということが起こりがちです。
今日別の時間のレッスンの新4年生さんも、小さい頃から色々な習い事、お勉強をして、今もがっつり受験対応の塾に行っているのですが、小数や分数を見ても、量のイメージが伴なっていないらしく、この状態で解き方を覚えて答えが出せても、解いていて楽しいことはないだろうし、解き方を忘れたらお手上げになってしまうのがとても気になっています。(ですので、復習ではあるものの、実際に紙を折って切ったり、色を塗ったり、色々と体感してもらいつつ再度小数・分数を学習してもらっていますが。)

早い時期から学習をさせるのであれば、とにかくお子さんの表情、反応をよく見ながら、じっくり時間をかけて、子どもが考えている間はとにかく邪魔せず見守って、教えること、一方的に与えることは極力減らして、お子さんの自主性、自ら考えることを優先してあげてほしいと思います。
小さい頃の学習は、考えるのに必要な道具や手立てを準備したり、助言したりするために大人がいるというぐらいのつもりで進めるのがいいのではないかなと思っています。

|

« 始業式 | トップページ | 思いがけない展開 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 始業式 | トップページ | 思いがけない展開 »