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2023年4月 1日 (土)

新年度スタート

4月になりましたが、土曜の上、まだ春休み中ということもあり、子ども達も新学年という気分ではないんだろうなという感じでした。
ただ、春休みで学校疲れがないせいか、概ねみんな好調だったかなとも思います。

そんな中、今日はまた気づかされたことがありました。
もちろん、ある程度は理解していますし、意識もしているのですが、自分の経験からの想像を更に超えてくるということも色々ありますので、本当に日々新たな発見、学びがあるなと思います。

例えば、同じ年齢の子どもでも、足腰が強く、階段を難なく1段飛ばしででも上っていける子もいれば、普通に1段ずつがちょうどいい子もいるとして、中にはその1段すらその子には高く感じられて、上る前から上れないと感じてしまう子、実際上ってみようとしても、やはり1段の高さがまだその子には高すぎる子もいるということなんだろうなと、そんなことを感じました。

以前はちょっとでも難しそうと感じると瞬時に泣くか、やりたくないと拒否するかしていた子が、最近色々変化が見え始め、考えられる範囲も随分広がったので、このぐらいは大丈夫なのではと思って渡した課題に一気にトーンダウン。ただ、まだ全く考えてもいない状態だったので、まずは問題を見て、考えてみようとしてほしいということを伝えて、様子を見ていました。
しかし、じっくり考えている風もなければ、書く答えはかなり的外れという状態だったので、これはやりたくなくて投げやりなのかなと(これまでにそういうことが何度もあったので)、全く何もしないぐらいなら、教具を使って確かめて(その場合、考えることなく正解が分かってしまうわけですが…)、どういうことなのか少しでも感じてもらい、おうちの宿題で気分が乗って考えてくれるか、それが無理なら次回は教具を使わずに考えてみてもらうかするしかないかなと、半ば諦めに近い気持ちで、正解が確かめられる教具を渡しました。

すると、それを使ってご機嫌に次々と問題に答えを書きこんでいくのですが、使いながら考えている風はなく、果たしてこれが何か役に立つんだろうかと思い始めていました。しかし、その調子で3枚、少し種類の異なるプリントを終えた後で、「次はそれを使う前にこうじゃないかなって考えてみて」と伝えると、今度は先ほどまでの投げやりだった態度は消え、素直に問題を見て、中には使わなくても正解できるものまで出てきました。そして、だんだん笑顔を見られるようになりました。

問題の内容にもよると思いますが、今回の問題は、その子にとって、上ることができる、上ってみようと思える1段の高さが、普通の段の半分以下ぐらいしかなかったんだなと気づかされ、反省もしました。
ひとりひとりの子に、それぞれの単元、学習内容で、本人が考える気になるちょうどいい加減の与え方をするというのは、本当に難しいことだなと思いますが、だからこそ、とてもとても大切なことだなとも思います。

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