頼もしくなった
中2の6月に来てくれたときには、習ったことを覚えて解くというのが身についてしまっている上に、その覚え方が曖昧で(まあ、受動的かつ意味も考えることなく覚えたものは誰でも曖昧になりますが)、運がよければ正解するけど…という状態。問題を解くにも常に自信がなさそうで、当然全く楽しくもなさそうだった子が、無事第1志望の高校に合格し、今日はちょっと久しぶりにレッスンがありました。
1か月ほど空いたので、どれだけ抜けきっているか心配していたのですが、問題を解いている姿を見て、改めてなんだかしみじみ、頼もしくなったなぁと思いました。
恐らく勉強全般に努力に見合った結果が出るタイプではなさそうなので、抜群にできるようになったというわけではないのですが、それでも、覚えたものを思い出して、意味も分からずに解こうとするようなことは全くなくなり、どう考えたらいいかなという頭の使い方ができるようになったのは間違いありませんし、その変化を本人も実感しているようです。
そして、苦手な子の場合、自力で解けることが優先されるべきだと思っているので、例えば、係数が分数の方程式などは、一般的にはまず両辺に分母の最小公倍数を掛けるなどして、分数ではなくするのが定石だと思いますが、その場合、項の中に分数でないものが混じっていたりすると、そこで引っかかって間違えるというようなことも起こりがちなので、その子には迷うときはとりあえず分数のまま行けるところまで行って、そのまま解いてしまってもいいと伝えましたし、関数などは分からなければ式に適当に数を代入して、いくつか点が取れればどんなグラフになるか分かるというようなことも話していました。
すると、分数を含む方程式などは何をかけようかなではなく、そのまま解いて、左辺に文字の項、右辺に数の項にしてしまい、確実に正解していましたし、どうやら一次関数の切片が何か忘れていたようですが、それでも、全く躊躇うことなく、数を代入して2つ座標を決めて、それをつないでグラフを描いたり、逆にグラフから式を求めるものの、はっきり分かる座標を2つ見つけて、連立方程式で解くなど、自分が分かることで解くということが当たり前にできるようになっていました。(もちろん、自力で解けているから、それで問題ないし、正解だけどと前置きをした上で、傾き、切片などについては再度おさらいはしましたが。)
何をするにも自信なさげだった子はもうどこにもいなくなったなぁと、なんだか嬉しくなりました。
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