なんだか不思議な光景
直方体、・立方体の学習を始めた2年生さん。最初に、6枚の正方形を色々な形に並べた図を見て、組み立ててサイコロの形になるものとならないものを判断する問題がありました。
空間認知の能力を持って生まれているタイプの子達は、何も言わなくても頭の中で想像して、次々に正解して行ったりもするのですが、そうでない子の場合は、必要に応じてマグネットのプレートを同じように並べ、実際に組み立てて確かめることを何度か繰り返してもらって、頭の中でイメージするための経験をしてもらう必要があったりもします。
今日のレッスンの子は、初めのうち、正方形が4枚田形になっているものや、5枚一列に並んでいるところがあるものなども、すぐには判断がつかないようで、ああ、この子は私と同じく、持って生まれてはいない方の子なのかなと思って見ていました。
その場合、まず最初に考えられる範囲で考えてもらってから、自信のないものは組み立てて確かめていいということにしたりするのですが、その子もあれこれ組み立ててみて確かめていました。
しかし、そんなプリントが3枚目になったとき、プレートを使おうとすることもなく、じっと図を見て何か考えている様子で、その後、3枚目のプリントは全問一発正解してしまいました。
続いて、サイコロができる展開図の面の位置関係がどうなるか、下になる面を決めて、残りの面に前・後・右・左・上を書き込む問題に移ったのですが、やはり一切プレートを使うことなく次々に正解していきます。
プリントの2枚目から3枚目に移ったとき、その子の中で何が起きたのか不思議で、まるで別人のようになった様子を眺めていました。
数えるぐらい組み立てて確かめただけで、その子の中に何かぱっと見えるようになったのでしょうか。
これまで短時間でのそんな変化を目の当たりにした記憶がないので、不思議な気持ちになりました。
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