夢のような光景
昨年5月からレッスンをさせてもらっている2年さんは、来てくれたときには10までの引き算もかなり抵抗を示し、20までになると完全拒否状態でした。たし算は好き、かけ算も全部覚えているようでしたが、とにかくひき算になると、泣くか不貞腐れるかでやろうとしてくれず…。
うちに来てくれる前に通っていた教室では、泣けば家に帰れたらしく、きっと泣けばやらずに済むと思っているんだろうと思われたので、そこからは毎回バトルのようなレッスンになりました。
小さい子が問題を難しいと感じて突然泣き出すということは全く珍しくないので(特に男の子は結構な確率で泣くので)、本人に、どれだけ泣いてもいいけど、ここでは泣いても帰れないよ?ということは何度も話し、嫌々、渋々ながら、少しずつ問題に取り組んでもらいました。
救いは、泣いてもあっという間にけろっとする、不貞腐れてもあっという間にニコニコするという感じの切り替えが早い子だということで、むしろバトルになると消耗するのは私だけという感じでもありました。(苦笑)
それが、少しずつ少しずつ、嫌々ながらも考えてくれるようになり、100までの引き算、1000までの引き算と、苦労しながらもコツコツと取り組んでくれて、徐々に変化は見え始めていました。
当初は引き算のプリントを見た瞬間泣き出すこともありましたが、泣く頻度も少しずつ減り、最近は4桁同士の繰り下がりのある引き算も なんとか暗算で考えられるようになっていました。
そして今回のレッスン。前回2000や5000などぴったりの何千の数からの引き算の暗算をしたのですが、おうちではなかなかすんなりとはいかなかったようで、もう一度一緒にすることになりました。何とか1枚終わり、また次、またその次と、ずっと引き算が続くので、どこかで抵抗を示されるかもしれないと思いつつ、そのときはちょっと違うプリントをしようと思ってもいました。
それが、レッスン中ずっと、引き算が続いても特に嫌がることもなく、お迎えの時間までずっと泣かないどころかほぼ笑顔を見せたまま取り組んでくれました。もちろんバトルはゼロ。
何より驚いたのは、お迎えに来てくれたし、さんざん好きではない引き算をがんばり続けたので、もう終わっていいよと言ったというのに、次の新たな引き算のプリントをまだそれもすると自ら言い、おうちの方が多分私の方の時間を気遣って、「帰りに〇〇(楽しい予定)に行くんでしょ?」と切り上げさせようとされても「いや、これやる!」と言って、解き切ったのです。
昨年の5月には20までの引き算であんなに抵抗を示していた子が、4桁同士の引き算を筆算を書くことすらなく、楽しそうに考えてくれている姿を見られるだなんて、まるで夢のようでした。
そろそろ大きく変化が見られるのかもと、ちょっと楽しみになっています。
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