しりとり
今日は年中さんのレッスンがあったのですが、しりとりの問題が出てきたものの、前回やったときも今ひとつ反応が悪く、今回は体調も今ひとつだったせいか、しりとりの意味が通じませんでした。
その子はまだ年中さんなので、これからいくらでも言葉を増やす機会はありますし、しりとりをお勉強扱いするのは何か違うような気もしますので、今日のところは無理はせず、ひとまず保留にしました。
ただ、今の時代、親子や教材、友達同士などでしりとり遊びをする機会というのは、普通にあるのだろうかと、ちょっと気になってしまいました。
昔の子どもにとっては当たり前のことも、時代と共に遊びがどんどん変わり、恐らく今の時代、もしかすると小さい子の親御さんでさえ、生まれたときにはもう家庭用ゲーム機などが普通にあって、家族でトランプやボードゲームをしたり、しりとりなどの言葉遊びをしたりという機会が減っていたかもしれず、そうなると、その親御さんのお子さんは意識的に設けなければ、そんな遊びをする機会はなくても不思議はありませんね。
以前、中高生などの数学の問題でトランプが出てきたところ、トランプを触ったことがない子どもがいたと。それも決して珍しくはなかったと。
トランプすら触ったことがないのであれば、遊びの中でサイコロを転がしたことがないとか、積み木を詰み上げたことがないとか、考えられることはいくらでもあります。
映像と実際に触れるものとは、小さい子にとっては大人が思うより遥かに大きな差があります。
絵に描かれていたら分からない問題も、同じように積み木を置いたり、おはじきを並べたりするだけで、答えられるようになったりということは珍しくありません。動画は動いているし立体感もあると思うかもしれませんが、小さい子にとっては、それを触って確められなければ、経験として蓄積されるものはごく僅かなのではないかと思います。
トランプ遊びやおはじき遊びなどをすれば、自然と枚数や個数を数える機会ができますし、人と比べて多い少ないということも、遊びを通して学べます。しりとり遊びをすることで、色々な言葉を知り、勝つためにより言葉を知りたいと思ったり、そうやって覚えていくうちに自然と語彙が増えたりということもあるでしょう。
何もかも昔の方がよかったなどと言う気は全くありませんし、時代の流れでIT機器が早くから操作できるようになることも大事なのかもしれませんが、幼児期、低学年期ぐらいは、実際に実物に触れる遊び、しりとりやカルタなどの言葉遊びなども、大事なことなのではないかなと思います。
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