思い浮かべる姿
今日は祝日ですが、レッスン日になっていて、お休みや振替の方もいたので人数はかなり少なめ。
その中に、難しいと感じると考える前から放棄して泣き出す子がいたのですが、泣いてもやらずに済ませてはもらえないということを学び(以前通っていたところでは、泣いたら帰らせてもらっていたようで、泣けばしたくないことから解放されると思っているふしがありました)、少しずつではあるものの、考えてくれるようになってきてはいます。
ただ、足し算や暗記している九九などはいいのですが、引き算や数字が大きくなるとものすごい抵抗を示すので、ほぼ毎回格闘状態になります。
100まではどうにかギリギリ、100を超えるとまだ数の感覚が伴なっていないのだろうと感じられる状況なのですが、学校が先に進んで行ってしまうので、そちらも気になり(習ってしまったことは、覚えて答えを出せばいいと思われてしまう可能性が高いので、できるだけこちらで先にしたいと考えているもので)、数の感覚は十分でないと分かっていながらも、様子見しつつ先に進めている状態です。
そんな中、前回入る予定だった長さ(mとcm)に、前回別の内容で大苦戦したため入れず、学校で少し習い始めたらしい状態で今日のレッスンが始まりました。
すると、1m=100cmというのはすぐ答え(習ったからと思われます。)、2m=200cm、5m=500cmなどご機嫌に解いていたのですが、15mになった途端1005㎝という答えが書かれました。
そこで、20mの巻き尺を渡し、長さを出して確かめるように促したのですが、側にいるとこちらばかり見てくることもあり、少し離れていたところ、次に見た答えは1015cmになっていました。
そこで、15m出したのか尋ねると、まだ8m程度までしか出ていませんでした。実際に確かめてといったのに、適当に書いてマルをもらっても賢くならないし、そんなことならしなくていいと(ほぼ毎回言っているわけですが…)言って、再度15mまで出して順に確かめてもらいました。
そしてようやく1500cmと答え、念のため、次の20mも出して確認してもらった後、問題に戻ったところ、33mや99mも正しく答えることができました。
次は120cm=1m20cm、1m50㎝=150㎝などのように直すものになったのですが、cmをmに直す方はまだしも、15m7cmは157cmとか、90m1cmは901cmのように、考えずに出てきた数字をそのまま並べて答えているものが何問もありました。
そこで、おかしなもののうち、巻き尺で確かめられるものをいくつか、実際にその長さの場所を押さえてもらってから答えを考えてもらうということを何度か繰り返していたところ、90mの数字を見た後、ちょっと上を見上げるような様子でぐっと集中したいい表情を見せた後、「9000センチやな」とつぶやいて、90m1cmの問題を見つめ直し、また少し考えてから9001cmと答えてくれました。
少しずつではあるものの、確かに考えられるようになっていることは広がっていると感じられる出来事で、とても嬉しく思いました。
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