考えられないのは怖いこと
最近、高校生などの悪ふざけ動画(というレベルは越えて、偽計業務妨害とか、器物損壊とかのレベルだと思いますが…)がニュースになっているのを度々目にしますが、いくら注目を浴びたいなどの欲求があるにしろ、今の時代、そんな動画をあげてしまったら、あっという間に個人情報を特定され、法で裁かれるより遥かにひどい目に遭う可能性があることぐらい分かりそうなものなのに…と思います。
ただ、もし少しでもそんなことに考えが及べば、当然するはずもないわけですから、ほんのちょっと考えれば分かるはずのことすら考えていない、もしくは考えられないということなのかもしれません。
マンガ化されたり、テレビでも話題として取り上げられたりしていたようですが、「ケーキが切れない非行少年たち」という書籍なども出されていますが、非行に走る子の中には一定数、学びに対して困難がある子達がいるというような話で、ケーキを3等分などにすることができないというのがひとつの例のようです。
知能に関しては持って生まれたものによるところが少なからずあるので、生まれつき困難を抱えている場合、周囲の大人に恵まれなければ、学校に馴染めず、道を逸れてしまうというようなことも起こるのかもしれません。
ただ、知能的に困難を抱えていない人でも、普段から考えることを軽んじていると、取り返しのつかないことをしでかして、人生に大きな影響を与えてしまうということにつながる可能性は、しっかり考える人より高くなるのではないかなと思います。
私は教室で算数などの学びを通してではありますが、子ども達自身が考えるということをとにかく大切にしたいと思っています。たとえ算数を通してでも、しっかり考えて、自分で気づき、理解するという頭の使い方、それに伴う心の動きなどを経験することは、きっと生きていく上で役に立つと思うのです。
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